誰も教えてくれない(?)瀬渡し船の利用

ショアジギングで青物(カンパチ,ブリ,ヒラマサ,その他)やヒラズズキなどを狙って瀬渡しで〜なんてよく言いますけど,使ったこと無い人かつ使ってる人が知り合いにいない人にとっては結構敷居が高いように思います.

最近は瀬渡し船のホームページなんかも増えているので,そこからある程度情報は得られると思いますが,なかなか初心者には不親切?なホームページもあったり,更新されていなくて今もやってるか分からなかったりですよね.ホームページがない瀬渡し船もかなりの数あります!
あとは,ルアーで沖磯っていうのが結構マイナーなことでしょうか.これは地域によると思いますが,鹿児島の場合,私がよく使う瀬渡し船はルアー1に対して餌(グレ,石鯛,その他)が6〜9ぐらいの割合です(笑.

いやいや,ほとんどエサ釣りの人を渡している瀬渡し船でもルアーはちゃんと乗せてくれるので安心して下さい.

瀬渡し船で沖磯へ行ってみたい!という方へ Step by Step形式でご説明します.

続きはこちら↓


①船を探す.
手段I:インターネット
今の時代,インターネットで結構な情報が手に入ります.
「釣行したい地域 瀬渡し」 などで検索してみてください.
手段II:釣具屋においてある名刺
釣具屋さんに行くとよく船宿の名刺なんか置いてあります.そこで名刺をもらっておくとよいでしょう.
手段III:釣具屋に聞く
餅は餅屋ではないですが,行きつけの釣具屋で◎◎が釣りたいんですけど,いい瀬渡し船知りませんか?と聞いてみると良いです.

②予約を入れる
基本的に船長さんに直電です.大手?は事務員の方が出られたりもしますが.
ルアー釣りならルアー釣りと伝えることをお忘れなく.ルアーNGの瀬渡し船に遭遇したことはありませんが,念のためとルアーということを加味して乗せる瀬を決めてくれる瀬渡し船もあります.出来れば青物狙いなのか,根魚狙いなのか,ヒラスズキ狙いなのか等々も伝えるとよいでしょう.
はずかしがらずに「はじめてなんですけど?」と言って,流れを教えてもらいましょう.
基本事項は出船場所,出航時間,見回り時間(瀬変わり),回収時間です.
で,わからないことがあればここで全部聞いておきましょう.
例えば,
「今何が釣れてますか?」「どういうルアーがいいですか?」「一人でもいいですか?」などなど.場所によっては一人では渡してくれない瀬や瀬渡し船もあります.
遠征の瀬渡し船ではクーラーは船に積んだままってところもありますので,このへんはちゃんと聞いておいたほうがいいです. あとお金はいくらでいつ払うのかも聞いたほうがよいかもしれません.私がよく使う船はたいてい後払いですのでここではそれを前提に書きます.

③出船前準備
道具を準備しましょう.まぁ,ここは普段の釣り通りでよいかと.

④出船時間30分前には港へ
出船時間が5時です!と言われて5時に到着するのは遅いです.
30分前ぐらいについて荷物をおろして,船が着く岸壁なりなんなりにまとめておきます.
初めての場合はその船その船でこれまた細かいルールがあるときがあるので,周りの人に聞くとよいでしょう.

⑤出船
荷物を積んだら出船です.
荷物は決められたスペースがあることがあるので,流れを見て判断してください.
積み込みの際は自分の道具だけでなく,他の釣り人がヘルプが必要そうだったら手伝いましょう.基本バケツリレーで積みこむことが多いです.
で,いよいよ出船.乗船名簿を船上で記入させるところもあれば,乗る前に記入させるところ,ないところ(いいのか?)もあります.

⑥渡礁
瀬に渡ります.
瀬はどうやって決めるのか?というのはこれまた船によってルールがあります.
例えば,じゃんけん(笑.,船長が勝手に決める,ある程度船長が希望を聞いてくれる,クジ....等々.このあたりも事前に質問しておくとよいでしょう.
基本的に次,◎◎さん渡します〜などとアナウンスがあるので,アナウンスがあったらスムーズに渡礁できるように荷物をホースヘッドにまとめて待機します.
 で,渡礁の時は危険な場所もあります.荷物をもったまま降りようとせず,まず自分が降りてから手渡で荷物を受け取りましょう.2人以上の場合は一人が受け取り役,もう一人が受け渡し役になるとよいでしょう.

⑦釣り
自分の思い思いに釣りを楽しんで下さい.
気をつけないといけないのは見回りの時間!
基本的に1回瀬変わり(釣り場を変える)無料な釣り船は多いです.
瀬変わりをしたいなら,見回りの時間の10分前には荷物をまとめて船に積める体制にしておくことが重要です.

⑧回収
回収の時間は必ず守りましょう.◎◎時と指示を受けていれば,回収時間の30分前ぐらいから片付けるのをオススメします.荷物が少なければギリギリまで釣りも可能です.
たまに初心者方にあるのが,回収時間で船が到着してから片付け始める人.結構白けます.
船が来たらスムーズに荷物が積み込めるように船着付近にまとめておきます.
渡礁の時は満潮,回収は干潮となったりした場合に船着が変わったりします.このへんも事前に確認しておくとよいでしょう.

⑨帰港
寄港したらまずすべての荷物を陸に降ろします.
ここもバケツリレーなことが多いです.

⑩会計
船長さんに本日の瀬渡し料金を払って終了です.

鹿児島の瀬渡し料金相場はアバウトですが,
堤防渡し(鹿児島港沖堤,谷山沖堤防,七ツ島,人工島沖堤防…etc)で1500円〜2000円
沖磯(沖小島,野間池,久志,坊津,枕崎,佐多…etc)渡しで3000円〜6000円
離島(宇治群島,草垣群島,三島,トカラ…etc)渡しで13000円〜50000円 〜
ぐらいが相場じゃないでしょうか?
離島は時期によっては出船していないので(出船してても夜釣りのみなど),要確認です.

 ※※※ 最後に注意? ※※※※

瀬渡し船を使えば釣れるというのはナンセンスな話です.
一回釣れなかったからといって船頭さんを非難したり,船のせいにしたり,釣り場のせいにしたりするのはやめましょう.

有名な瀬渡し船ならば毎日瀬に人が乗ってるので,魚もスレていることもあります.
瀬渡しを使う大きなメリットは
「磯に降りるときの激しい山降り登りをしなくていいこと!」(体力温存)
「他の釣り人とバッティングしない!」(気ままに釣りができる!)
「歩いて行けない潮通しのいい釣り場に行ける可能性がある!」 (大物期待?)
です.私の場合,一番,二番の理由でよく瀬渡し船使います.

が,やはり必ず釣れるとかそういうことではありませんし,その日の潮もあります.
あんまり期待しないでいくことをオススメします.沖磯だからいつものルアーより大きくしたり,システムを太くしたりというのは不要で,自分が慣れた釣りをするのがいいんじゃないかなと思います.
さすがに坊主なる確率は人の多い地磯に行くよりは低いと思います.
ただ,一方で数時間かけて山下りしていくような超一級地磯に釣果で劣る釣り場も多々あるのは事実だと思います.

みなさんよりよき釣りライフを!

でわ.

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