トカラ遠征ジギング:Part.2:実釣編:明日丸

日出とともにトカラ海域を爆走する明日丸.

日が昇ってからほどなくしてポイントへ到着です.
例年のこの時期にしては水温が高めなので,少し深場を攻めてみましょうということで,本日攻めるのは一番浅くて130mライン,深くて200m,アベレージで160mという感じです.日頃やっている宇治や三島,佐多と比べると30m〜70mぐらい深いです.
※三島では300mオーバーもやりましたが,カンパチ狙いではないですからね.

この情報が事前に手に入っておけば,また少し違ったタックルを持ってきていたのですが,しょうがありません.7本もあるのでもちろん対応は出来ます.
50mのドシャローヘビー仕様からディープ仕様まで様々.

朝の1流し目は潮向きを見るために軽く流します.
ここで,1つアナウンスが.
「いつもの潮向きじゃない・・・かつ緩い」

朝一,トカラ海域にしては信じられないぐらいのタル潮です.
そのスピード0.3ノット〜0.5ノット.

が,しかし,魚は居る.
ワンサカいる.魚探の反応は固まってこそないですが,大量の反応.
海底起伏も荒く,イカニモというポイントが無数.
さすがトカラ.

次の流し,この潮向きなら,とポイントへ入り直して,流しすと,船中4人ヒット!
(私含む)
サイズはそうでもありませんが,このあたりの読みは船長流石と言わざるを得ません.

しかし,朝一160mクラスでネリゴとは.
ちょっと先は思いやられるか?と思いましたが,このポイントは小型の数が釣れるところですよ〜と船長.しかし,これはそれでも小さい方らしいです.
まぁ,私としては魚が反応してくれるということが嬉しいので.ありです.
4人並んで写真撮影.

(一応顔ぼかしました私は別に顔出ししてもよいのですが,不快な方もいらっしゃるかなと)

が,しかし,次の流しから食わない.
潮がタルいときはよくこの現象が起きますね.
1流し目だけ喰うというやつです.

しかし,ここはトカラ,ポイントは無数にあります.
ランガン&ランガンで攻めます.

何かフォール中に食いましたよ???
正体はシビ(キハダマグロの幼魚)でした.
まぁまぁ,こういうこともあります.

その後,ちょっと根のあるポイントで,高反応.
下から40mまで反応アリとのアナウンス.
ちょっと気合入れてシャクリます.
タックルはPE3号に50ポンドリーダー,スピニングのショートロッド ,ジグは300g
10回転ほど根を切ってから8回高速ジャークを入れた後のゆったりめのジャーク8回目か9回目にヒット.ゆったりめのジャークをだんだんゆっくりして少しだけ変則ストップを入れた瞬間に食いました.こういう,喰わせと思ったタイミングに食ってくれると嬉しいですね.が,型はそうでもない.

私のファイト中にトモ側の今回誘っていただいたアングラーでモンスター級がヒット.
結構強めのドラグがモーターのように出されます.結局一瞬止まったものの,その攻防を制したのはカンパチでした.残念.おそらくこれが今日一の魚だったと思います.

私のカンパチは無事上がりました.

5kg〜6kgぐらいでしょうか?
トカラアベレージだと思います.
ヒレナガでした.

ちゃんとした負荷がかかればラインが切れる前にドラグは出るようにセッティングしていましたが(ドラグ値9kgほど),1ミリも出ませんでした.ちょっと締めすぎていたかもしれませんということで,2kgぐらいドラグ値を落としました.スピニングの場合,ハンドスプールのかけ具合が絶妙に難しく,ロッドを持っている手では出来ないため,ハンドドラグを使用した場合,ベイトリールに比べてカンパチを止めてから巻くまでにタイムロスがあります.その間に走られることもあり,私は基本ハンドドラグ無し(よっぽどの魚なら使うかもしれませんが・・・)でなるべくドラグを強めに魚を早く止め,ボトムの攻防を制したいと考えています.ボトムの攻防を制したら身切れしないようにゆっくり上げたほうが良いです(サメの餌食にならない程度に).ただ,スピニングではふと軸の針をシングルで使いますので,口にフックアップしていればまずバレませんし,身切れしません.

ちょうど,潮変わりのタイミングで潮向きが変わりかけのヒットでした.
こういう潮が緩む瞬間,行く瞬間,変わる瞬間というのは不思議と魚が口を使いやすいですよね.

そこから1時間ほど沈黙.
ちょっと渋いので,細仕掛けに手を出します.少しディープなので,細仕掛けでも取りやすく,比較的根がフラットな場所で落としてみます.
PE2号に40ポンドリーダーをセット,ジグは420gです.

アナウンスより底ベタの反応ということで,根切りを5回にし,漂わせつつ,短いスライドとフォールで食わせの間を意識します.2回少し短くスライドさせたあと3回めで少しロングジャーク,ロングフォール,そのあと2回細かくダートのあとゆっくり誘い上げたテッペンでジグが横向いた瞬間にライン停止でアタリ!
すかさず合わせを入れ,魚が下を向かないうちに,巻けるだけ巻きます.
ラインにテンションがMAXかかってから4回転ぐらい巻けました,
が,魚が下を向きラインが出されます.ドラグ値は少し弱めの5kg,あとは指で調整です.
すこ~し指で負荷をかけて止めては巻き,出されて,止めては巻き.
最初の走りをそうそうに止まったかと思えば,1回転もまけずにセカンドラン,それを最初より短い距離で止め,巻きます,だいぶ巻けたな,と思ったらサードラン,しかし,もうファースト,セカンドほど走りません.それがフォース,フィフスと相変わらず少し下を向かれたタイミングでは走られますが,4回目以降は1mも走られず,6回目の走りでチリっとドラグが鳴ったぐらい.あとはこちらの勝利を確信し,身切れをしないようにドラグも緩めながら,比較的ゆっくりあげました.上がってきたのは本カンパチ.走りからヒレナガではなく,本カンパチだとは思っていました.

サイズはそう大きくないことは予想していましたが,やはり10kg届かず,後の計測では9.2kg.まずは10kgオーバーを目標にしているので,ちょっと残念ではありましたが,色々と勉強になる1尾でした.(トカラ海域は20kg,30kgクラスも珍しくはないと思いますが,まずは目先の目標が大事かなと)

その後もランガンしながら,釣りを展開.

良型のハガツオやシビを間に挟みます.

お昼すぎ,少し潮が行ったタイミングで戻った140mライン
これもまたPE3号50ポンドリーダー,ジグは300gです.
良い反応が続くので,船を流していきながら,私もジグを30m〜50mぐらい誘い上げ,落とし,誘い上げ,落としを繰り返し.
するとトモ側のアングラーにヒット!
魚,居る.
ということでさらに落とし直すこと数回.
いろんなジャークパターンを試しつつ,スローな大ぶりのシャクリからワンストップ後の高速ワンピッチでヒット!

最初,小さいとおもって,巻けるだけ巻いてくると,途中で少し嫌がります.
カンパチも他の魚もそうですが,ある一定の層から出たがらないですよね.
そこを超えるとわりとすんなり上がってくると思います.
午後になって,朝からシャクリ疲れているので,ヘロヘロになっていますが,少し走られただけで上がりました.上でかけると余裕があってよいですよね.
本カンパチ6kgちょい

しかし,まぁ,潮は相も変わらずタルタルです.ここまででたしかMAX0.6ノット0.7ノット.こう言う日もあるんですねぇ.
釣りはしやすいし,ジグの引き重りも少ないので,体への負担も軽くてすんでいますが,これで潮が飛んで重くなったら・・・.色々考えさせられますね.
まず,この海域をこのぐらいのタルさで経験できたのがラッキーだったなと思います.

魚は出せませんでしたが,印象的だったのは200mライン.
反応があるにも関わらず,魚を出せず,申し訳なかったです.
あの周辺はこんどまたリベンジしたいですね.
もじゃこ前の短期間,300mより浅場に大型のイシナギも寄るらしいですし・・・.

そして,夕方に向かうにつれだいぶ潮がよくなってきて,本日初の1ノット超え!!!(笑.

これが緩む瞬間に爆釣するだろうという読みで,最後のポイントへ.
さすがの読み通り,すこし弛む.
反応も良い.

私にヒット!....なんと アカヤガラ! 同船者もアカヤガラ!
次の流しもヒット!....アカヤガラ!! 同船者もアカヤガラ!!!

ヤガラ密林を見つけてしまったようです.
ということでこの場所は退散.

時間的にあと流せるのは1流し,2流し,最後の締めにカンパチを.
ということで,見つけた良い反応で私がヒット!!!
ヤガラじゃないけどカンパチではない・・・.ハガツオでした.

そして,今日初めてジギングされる方についにヒット!!!
この方,初めてなのにPE4号,に300gのジグ,ステラ10000PGという鬼タックルを私がお貸しして,それを一日中,休むことなく振られていました.落とさなかった流しはライントラブルぐらいで他はすべて落とされていたと思います.こういう人にこそ釣って欲しい.と思っていたのですが,念願かなってダブルヒット!

やっぱり,初めてジギングする人がカンパチを釣るところに立ち会えるのはすごく嬉しくなります.おめでとうございます!これはもうサイズではないです.
トカラをそのタックルで一日通せるなら,ライトタックルでの近海などは楽勝です!

ということで〆.明日丸は安房港に向けて舵を取りました.

船全体の釣果はこんな感じです.

私は本カンパチの9.2kgまでしか上げきれませんでしたが,同船者がヒレナガの11kgオーバーを釣られています.

あれだけ潮がたるく,キマっていないのにこれだけの釣果というのはさすがトカラかなとおもいます.キマればこれからの時期でも爆発しそうですね.

私の釣果
カンパチ4本(ヒレナガカンパチ5kg〜6kg,本カンパチ9.2kg,6kgちょい,ネリゴ)
シビ3本
ハガツオ2本
アカヤガラ2本

外道が多いですが,そこそこ当たりもあって楽しめました.
今回,このトカラ海域を経験できて色々と勉強できました.
タックルのこと,細糸のシステムについて,誘い,サイズ,潮・・・etcそれらは今後小出しにしてネタにしていきたいと思います.

今回のトカラ釣行,これ(記事)だけでは終わりません....
動画があります(笑.すでに昨日,予告編を出してみましたが・・・.
本編は鋭意作成中ですので,公開まではしばらくお待ち下さい.
もしかすると編集がめんどくさくて生動画(ほぼ編集なし)を投稿するかもしれませんが.

しかし,私,トカラでも小物ハンターっぷりを発揮してしまいました.
次回は10kgオーバー取りたいなと思います(いつでもどんな海域に行く時でも思ってるんですけどね)トカラもいいけど三島でも取りたいし,宇治でも取りたい.いろんな海域で大きい魚,釣って行きたいですね.

今回,バラシ0(一回だけフォール中に当たったシビをフックアップ直後にバラしましたが・・・),ブレイク0で終われたことは良かったなと思いました.

また,明日丸の林船長との会話には端々に色々なヒントがあって楽しかったです.
次回は一回りうまくなった自分を見せられたらと思います.

使用ジグ:250g〜500g(アベレージ300g〜350g)

ヒットジグ:
タックルハウス フロースライド 300g(ネリゴ,ヒレナガ,シビ)
シーフロアコントロール スパンキー 420g (カンパチ9.2kg)
beat トリガー 300g (カンパチ6kgちょい,ハガツオ)
ディープライナー SPY5  400g (シビ)
シーフロアコントロール アーク 320g (アカヤガラ×2,ハガツオ)

ちなみにトカラ2016カンパチジギングツアーまだ募集中です.
一応,若干空きはありますが,ほぼ無しです.
人数が多ければ2週に分けようと思っています.4月上旬釣行予定.
専用ページからお申し込みください.
下にリンクが出ていると思います.
トカラジギングやその他のお問合せはお気軽に私まで.
science.fishing45@gmail.com

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