またまた驚きの結果.
以前,京都の遊漁船の真鯛の釣獲量についての紹介記事を書きました.
気ままに釣行記: 【驚きの結果】遊漁船による漁獲量(釣獲量)(京都のケース)
なかなかショッキング?な結果だった人も多かったかと思います.
こういう調査って他の地域でもされていないの?
と思って調べるとアリました.
静岡のケース
マダイ遊漁に関するアンケート調査
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/izu/0006/328/328-03.pdf
マダイ遊漁に関するアンケート調査その2
http://fish-exp.pref.shizuoka.jp/izu/0006/329/329-4.pdf
こちらです.
上は遊漁船への調査,その2はプレジャーボートへのアンケート.
詳細は上の2種調査を見ていただければと思います.
簡単に中身をご紹介します.
アンケート配布数:674枚
回答率: 41.4%
となかなかの回答率.
結果:
遊漁船の漁獲量推定:194トン
漁業によるマダイの漁獲量:99トン
とまぁ,遊漁2:漁師1という京都とだいたい同じような結果ですね.
2地域で大体同じような推定が出てしまうということは少しだけ一般論に近づいたような気もします.
まぁ,それでもあくまでアンケートに基づく推定であって,遊漁船の漁獲量を正確に推し量ることはできはしないのですが,仮に推定量を半分と見積もっても漁師と同等ということになります.
やはりこうやって見ると,遊漁船というものが資源へ与える影響というものは少なからずあると言わざるをえないのかなぁと.
※釣り客人数年間1000人以上の釣り船,意外と少ないなぁと思いました.
次にその2のレポート
回答数:165名
結果:1隻のプレジャーボートのマダイの年間漁獲量平均は13kg.
まぁ,プレジャーボートは何回も海に出られませんから,こんなもんかもしれませんね.
これはかなり地域差がありそうです.
もちろん,これは静岡のケースなので,マダイが専門のプレジャーボートも少ないでしょうし.一応アンケート結果ではマダイは全体の5%ほど.
静岡のプレジャーボートではアジ釣り,タチウオ釣りが人気のようです.
このあたり地域性ですね.
マダイの資源管理についてですが,やはり小型はなるべく釣らない,掛けない,できればリリースをするということが1つ.
あとは放流を行うというものがあります.魚の稚魚というものは1歳まで生き残る確率がものすごく低いと思います.ある程度大きくしてから放流するというのはアリだと思います.
静岡は年間100万匹を目標に放流しているようです.
このページには400トン遊漁船が獲っていると書いてありますが・・・.
https://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-430/madaikyo.html
もし100万匹が全部1kgに育ってくれたら・・・(そんなことはないのですが)
1000トンになります.それだけで漁師の漁獲高の10年分ですね(笑.
こういう県が漁業者・遊漁者に呼びかけるのではなく,漁業者,遊漁者が積極的に行動を起こしていきたいですよね.
遊漁船1回あたり1人100円ぐらいの寄付金を徴収するとか.
一人1回100円集められたら相当な金額が集まると思うんですけどね.
こういうのを漁業組合が主導してくれてやってくれたいいんですが・・・・.
釣具屋の隅っこにも募金箱が置いてあったりしますが,もう少しアピールしてもいいですよね.
難しいですね〜.
でわ.
コメント