【悲しい事実?】神奈川の陸釣りによる漁獲量まとめ

どうもです.


釣り人の漁獲量シリーズ.第三弾.

これまで京都と静岡の遊漁船の釣獲量の試算に関する記事をご紹介しました.

いずれでも遊漁船,ボート釣りの話でした.
でも,一番釣り人口が多いのって,言わず物が「陸っぱり」いわゆる「陸からの釣り」
ですよね?

陸からの釣りでどれぐらいの魚が漁獲(釣獲)されているのか?
という試算はあるのかなぁと思って調べていたら,これまたありました.

神奈川県のケースです.
なかなかこれも興味深い,かつちょっと闇が深い.

まずはソースを示します.
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/pdf/SUIGIKN/suigiken4-03.pdf

神奈川県水産技術センターの2010年報告書です.
http://www.agri-kanagawa.jp/suisoken/top.asp

詳しくは参照元を御覧ください.

陸釣りの釣獲量を推定するのは並の調査では不可能です!
今回は1万人を超える人からの聞き取り調査を行っていますが,魚種が豊富なことと,聞き取り場所も限らているため,各魚種において釣獲量を推定することは困難であるし,上記の推定が間違いなく合っている!という補償はどこにもありません.

が,こういう試みは大切だと思いますし,聞き取り調査の結果は事実であります.
そこからある程度見えてくる事象もあるのかなと.

例えば,結果考察にかかれてある,以下の点,これが非常に私は印象的的でした.

・アンケートの結果,数として一番釣れた魚種はマアジ(納得),対がはぜ類(まぁ納得),ついでメジナ(マジカ!)って感じです.
メジナもコッパなんかはどこにでもいますし,サビキでも釣れるからしょうが無いのかなぁと.

・タチウオの釣獲重量がなかなか大きい・・・1トンほど.

・マダイの釣獲は10cm以下が70%を占め,なおかつ,稚魚放流直後の9月〜11月によく釣れていることから,放流したマダイが釣られてしまっている・・・・.
これはなかなか悲しい事実ですね〜.放流するにしても色々と問題はあるなぁと.

・スズキなどはナイトでよく釣れるため,アンケートの結果から推測するのは難しいだろう.

たしかにファミリーフィッシングなどではチャリコも立派なターゲットになってしまいますし,仕方ない部分もあるのかなぁとは思いますが,できるだけ小さい魚は傷つかないように釣って,逃がしてあげるような文化が生まれると良いですね.

ということで,この報告もあくまで一報告に過ぎず,アンケートの結果についてもこういうアンケートをこういう時期に来れぐらいの人数に行ったらこういう回答が得られたということをちゃんと認識して読むことが大事だと思います.

いずれにしても資源管理うんぬん言うのであれば釣りと釣獲量の把握というは必須なことですので,こういった調査ももっともっと調べて行きたいなと思いました.

最終的にはこういった調査の結果,資源管理モデルなどを提唱できると良いのですが.まぁ,私の知識ではそこまではできませんね(笑.

今回も資料の紹介になりましたが,興味深い資料だったので紹介しました.

※私はただ紹介しているだけで,私がすごいことは一切ないです.

でわ.

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