どうもです.
潜在釣り人口3000万人,4人に1人は釣りをやった事がある.
3500億円市場.
などと呼ばれていた釣り産業ですが・・・・.
栄枯盛衰とでも申しましょうか?最近はピークに比べると下火になっているように思います.
バス釣り人口もピークに比べれば減ったよなぁとよく聞きます.
これもまぁ,正直いって景気が悪いことは第一の原因かとは思いますが,インターネットやスマートフォンなどの娯楽がかなり発展したきたことも理由の一つかなと思っています.
今の若い子でスマートフォンゲームをやっていない子っていないんじゃないか?ってぐらいやってますし,都会に出張すれば電車の中ではオトナも結構な数がスマホゲームで遊んでいます.
そういったスマホゲームの国内市場は近年爆発的に伸び.あと数年で1兆円の大台に乗ると予想されております.1兆円・・・・恐ろしいですね.これがまだ成長を続けていくなんて・・・・いったい日本はどうなっちゃうの???
さて,本題に入りたいと思います.
今の釣り人口ってどうなのよ!?
って話.インターネットを検索するといくつか情報が出てきますが,ちょっと古い.
今2016年なので最新は2015年までのデータだ!!!
まずはデータを出していきたいと思います.
※引用元:「レジャー白書2016」,余暇開発センター編,余暇開発センター,東京
ここ9年のデータですが,なんと!喜ばしいことに2015年,このグラフの中では初めて釣り人口が増加しました!!!!
といってもピーク時の半分ぐらいに人口は落ち込んでしまっており,釣り業界の縮小が見て取れます.
よく,これらのデータを基に釣りすぎて魚が居なくなったから釣り人が減ったとか,釣りの大手会社の努力が足りない!とか,ミクロな批判をする人たちが居ますが,これは間違っていると思います.その理由は後半に述べます.
釣り業界の市場規模
こちらは少し昔までのデータがあり,1993年〜から作成しました.
こうしてみると,1997あたりのいわゆるバスブームにおいて確かに3000億の市場を獲得していたことが読み取れますが,年々市場規模は縮小し,2011近傍で最小値をとり,近年は回復している様子が伺えます.
従って,釣り業界は今回復傾向にあるのです.この回復傾向にある釣り業界の中でどんなジャンルが伸びていくのか?という少しミクロな話においては企業やメディアの努力が必要だと思います.つまり,釣り業界の中の戦争においては今がまさに勝負時となっているわけです.
こうしてみると,1997あたりのいわゆるバスブームにおいて確かに3000億の市場を獲得していたことが読み取れますが,年々市場規模は縮小し,2011近傍で最小値をとり,近年は回復している様子が伺えます.
従って,釣り業界は今回復傾向にあるのです.この回復傾向にある釣り業界の中でどんなジャンルが伸びていくのか?という少しミクロな話においては企業やメディアの努力が必要だと思います.つまり,釣り業界の中の戦争においては今がまさに勝負時となっているわけです.
釣り業界縮小の原因
ここで,釣り業界縮小の原因について少し考えてみたいと思います.
「釣り業界」という大きなくくりにおいて,ミクロな話はもはや通用しません.
ミクロな話は釣り業界の中でのシェアの争いであり,釣り業界全体が成長,あるいは縮小するかということにはさほど影響を及ぼさないと考えられます.
では,釣り業界が大きく影響を受ける指標は何でしょうか?
もう分かっている方もいらっしゃると思いますが,答えは「景気」.
釣りというのはレジャーです.遊びです.
遊びは暇がないと出来ません,お金がないと出来ません.
つまり,みんな暇とお金がなくなったのです.
現にたとえば市場規模のグラフにおいて2007年以降急激に規模が降下している様子が伺えます.これはいわゆるサブプライムローン住宅問題からリーマンショックまでに起因する世界大恐慌の影響をモロに受けたためと考えられます.
この時期,私の知り合いも色々大変そうにしていました・・・・その影で儲かっていた会社もあるようですが・・・・.
景気と釣り業界が密接に結びついているであろうことを示唆するグラフを載せます.
これはGDPデフレーターの年変化グラフになります.
どうでしょうか?釣り業界の市場規模グラフと似たような形ではありませんか?
GDPデフレーターの詳細な説明は専門サイトに譲るとして,基本的には物価の変動率を表したグラフとなります.物価指数と景気には密接な関係があり,基本的に物価が高くなっていっている時期は景気が良く,逆に物価が安くなっていっている時期は景気が悪いです.まぁ,スタグフレーションのような特殊状況もあるので,一概には言えませんが,基本的には対応関係はあります.また,物価変動率なので,実際の景気より少し反応が遅れます,ですから,先程示した市場規模のグラフより少し後年次側へシフトしているわけです.
ということで,以上をまとめますと,
1.釣り人口が2015年ここ10年で初めて増加傾向に!
2.釣り業界の市場規模は回復傾向にある!
3.レジャーは景気に大きく左右される!
となります.
つまり,釣り業界全体を成長させたければ,経済成長しかありません!
日本の経済はかなり低迷しており,GDPでこそ世界3位ですが,実は中国にもダブルスコアで負けています(笑.
この主たる原因は政府にある・・・というとあまりにざっくりとしすぎなのですが,政府にもありますし,その政府を選んでいるのは我々国民ですから,我々にも責任はあるわけです.1人1人がなにかちょっとやったからといって日本経済が変わるわけではありませんが,国民全員の認識が改められれば,きっとよい方向へ向かうと思います.
ま,とりあえず,そんなところで締めたいと思います!
でわ.
※私は経済の専門家でもなんでもありませんから,間違っている可能性もあります.断定的に言っていますが,「こう思っている」といいたいと解釈ください.また間違っているところはご指摘いただければ修正します.
コメント