PEとリーダーの結束.
これはPEを使うルアー釣りにおいて,ほぼ必須のスキルです.
【一部の釣りではPE直結も使われることは承知しています】
なぜPEラインの先にリーダーが必要なのか?
PEラインは細い割に引張強度が高いですが,摩擦やキズなどにはめっぽう弱いです.
その欠点を補うために,PEラインの先にフロロカーボンやナイロンラインを結束し,魚に触れやすい,あるいは海底や岩礁,人工構造物に触れやすいルアーに近い位置を保護します.先に付けたフロロカーボンライン,あるいはナイロンラインを「リーダー」と呼びます.
で,PEラインとリーダーの結束方法には種々の方法があります.
代表的なPEラインとリーダーの結束方法は
FGノット
PRノット
MIDノット
SFノット
とそれらをベースととした改良ノットたちがあります.
一般的に以下のような強度があると言われています.
FGノット:80%前後
PRノット:100%
MIDノット:80%前後
SFノット:70%前後
私のTwitterでみなさんの使用ノットについて伺ったところ,
144票あつまり・・・
FGノット系:79%
PRノット系:8%
SFノット系:5%
MIDノット系:8%
という使用率の結果になりました.
もちろん,ショアの人が多いので,オフショアのジギングに限ればこのような結果にはならないと思います.
私はこれまでずっとショアからの釣りがメインだったこともあり,ちょっと改良型のFGノットで結束していました.実際に結束強度も測ったりしていて,PE3号で自分の結束の場合,かなり上手く組めて15kg,下手なノットで12kg程度の強度があるということは分かっていました.
FGノットをやっている理由はなによりも早い!そして慣れている,そして道具が要らない!強度も把握している!
という感じだったのですが,やっぱり最強のノットで結束するのがいいだろうと思って,PRノット用のノッターを購入しました.
いろんなメーカーから出ていますが,最近出たシマノのやつがお手軽かな?と思って買いました.
で,試してみることは・・自分のFGノット VS PRノット.
初めて結んだPRノット.
こちらがFGノットです.ちょっと下手です.
はっけよーいのこった!で引っ張って切れたのは・・・PRノット!?
うそやん?と思いつつ,そういえばハーフヒッチの時に玉ができてそれ関係ないやろと思ってそのまま締めたなぁと・・・・.
そこから切れているので,違和感のあるハーフヒッチはやはり弱くなるんだなと.
気を取り直して,人生で2回めのPRノット.
それがこちら.
はっけよーいのこった・・・PRノット勝利!
・・・・人生2回目のノットで20年以上使ってきたノットが敗北する.
システムとはそういうものです.
ついでにPRノットの強度を簡易的ですが,測定してみます.
・・・・・15kgのドラグチェッカー振り切れ・・・・.
マジかいな?
しかも破断の様子を観察すると,PEラインを巻いている中のフロロラインが切れていました.
※PEラインもフロロラインも50Lbを使用しています.PEは3号です.
またまたマジかいな・・・・.
ってことで,この後むちゃくちゃPRノット練習した!
PRノット,めんどくさいですが,大物釣りには欠かせないノットかなと思います.
何回も練習して,何回も強度テストしてわかったことはPE3号なら下手な自分のPRノットでも最低15kgの強度が出せるということです.これはFGで最強に出来た時の強度と変わりませんが,最低が15kgなので,ちょっとだけ安心できます.
ということで,まずは買ってみてはじめてみた!という話になります.
今後,また練習を重ねて,見えてきたことがあれば書いていきたいと思います.
シマノのボビンノッターについては可もなく不可もなく,普通かなと思いました.
PEラインの一番最後を止めるゴム製のところがちょっとゆるくて,軽く引っ掛けただけではたまにノッターが飛んでいきます・・・そのあたりが要改善としても,使えるノッターであるとは思います.価格もそれなりに安いですし,ジルコニアリングがついているのでPEラインを傷めにくいと思います.
FGノットでも十分!とかPRノットめんどくさい!
とか思っている人,1チャンスを不意にしないためにもちゃんと計測してデータをとって最強のノットを目指しませんか?
※ちなみに,キャスティングの場合はノット抜けも考慮すると必ずしもPRが最適解ではないと思います!
コメント
はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいております。
私は主にカヤックから釣りをしているのですが、PRノットも一時期使ってみたものの、結局FGノット改に落ち着きました。
大物との一戦に向け数少ないチャンスを獲るためにベストを尽くしたいと思い、強度100%を出せるPRノットにたどり着いたのですが…カヤックですと限られたタックルでバーチカルの釣りからキャスティングまでこなさなければならない時があるので結局FGノットに落ち着きました。(仮にラインブレイクした場合でも、FGならば慣れれば2,3分で結べるので船酔いせずにすぐにノットを組むことができるというメリットもありますし)
強度については、私も同じように夜な夜なドラグチェッカーで結んでは切断し計測を繰り返し、切れたノットはノートに張り付けて大量にデータ収集しています。
ちなみに、リーダーとルアーの接続は何で結んでいらっしゃいますでしょうか?
私は今のところチューブを使ったイモムシノットが自分の実験結果では一番強かったのでそちらを使っています。
はじめまして!コメントありがとうございます!
なるほどですね・・・.自分もカヤックならFGでやると思います.
というかPE2号以下でドラグ値をそれほど上げない釣りは全部FGにしようかなぁと思ってます.自分の場合はカヤックや中深海などですね.
FGやっぱり慣れてますから,おっしゃる通り組むの早いですし,カヤックの上でPRはしんどいです(笑..それに完全にFG辞めちゃうとFGを組む腕が鈍りそうで・・・・.
私はドラグチェッカーも使うのですが,本当にノット強度を測るときはデジタルスケールを使っています.PE3号以上だと15kg以上強度が出てしまうので,どうしてもそれじゃないと測れないんです.
リーダーのリングの結束は基本的にパロマーノット+ハーフヒッチ6回〜8回のノットを使っています.全体的にコンパクトに仕上がるのでいいかなぁと思ってます.あんまり太いラインを小さいリングに結ぶと強度下がりますが,基本的に強度90%以上ありますし,キチンと組めば締まり切れも少ないノットだと思ってます.
リーダー80ポンド以上を使うときはチューブノットやってます!
ノットもこだわりが色々ありますよね.
これからもよろしくお願いします!