どうもです.
魚がかかってスプリットリングが飛ぶ.
全く想像できない人もいらっしゃるかもしれませんが,現実に起こります.
信頼できるリングを使うということが大物ジギングのワンチャンスを逃さないためには重要だと思います.
大物のジギングでのリングの飛び.
私が同船していて見ただけでも,スプリットリングが飛ばされてさようならしたのを見たのは4回,あやうくスプリットが伸ばされてバレるところだったのが1回あります.
私もスプリットが変形させられたのは1回あります.
これは結構な頻度であると思います.
粗悪なメーカーのものだとアカムツにすら伸ばされたという話を聞いたときは耳を疑いました(笑.そんなメーカーのリング使ったらダメですね.
粗悪なメーカーに捕まらないためには正確な変形,破壊に要する力を知っておく必要があると思います.どれぐらいまで変形してもパチンともとに戻るか?ということは基本的には変形開始の応力(降伏応力)とヤング率で決まり,ヤング率はSUS系には色んな鋼種ありますが,ほとんどSUSで目に見えるような差はないので,おのずと変形に必要な力が大きい方が色々な意味でGoodなリングと言えます.
で,あのスプリットリング,どれぐらいで変形,破壊されるの?って話ですが,だいたい,リングに強度が書いてあることも多いです.
そのリング強度,本当に正しいの?っていうところと,今回,中深海用のスプリットリングを乗り換えたって話を同時に書きたいと思います.
私が中深海用に使っているリングは4番をメインに使用しています.
中深海なら使うラインがMAXでも2号なので,15kg負荷ぐらいに耐えてくれれば,まぁいいかなと思ってます.
もちろん,この15kg負荷というのは外道でメダイや真鯛,アラの10kgクラスが来ても問題なく上げれるだろうと思う負荷になります.
そんな強度いるか?と思われる方もいらっしゃると思いますが,意外と要ると私は思ってます.特にリアフックもつけていれば.
で,これまで信用して使ってきたのがカルティバのハイパーワイヤーです.
http://www.owner.co.jp/search/1980/
4番はシングル部が50lb,ダブル部が77lbの強度になってます.
50lbは約22.6kg,77lbは34.9kgになります.
ちなみにリングの重さは1個0.17g
正直,ダブル部分の強度ってどうでもよくて,やっぱり弱いシングル部分の強度が気になるわけです.
で,測定してみました.
こんな感じでデジタルスケールに繋いで,ジグを持って目盛りを読みながら,ゆっくりゆっくり引っ張って,変形した時の力を測定します.
たしかに破壊強度は22kgぐらいでしたが,スプリットリングがぐにゃりと写真のように変形するのは20.5kgでした.
ということで,20.5kgの負荷までは一応変形せずにもってくれる.ということが分かりました.
※あくまでこれは新品の状態の話で,ジグをなんども付け替えたりしていると,スプリットリングは開いてきます.開いてきたらおそらく強度は落ちてると思われるので,早めの交換が必要です.
ということで,私はスプリットリング,基本は1釣行で使い捨てにしています.
使い捨てにしていると,結構な勢いで無くなっていくんです.
カルティバのハイパーワイヤー4番は18個入りで定価648円,店舗実売が518円〜558円ぐらい.
ということで,1個あたり約30円します.
これに変わる何かいいリングはないかなぁとおもって物色していたところ,強度もあって 値段も安いやつ.
で,目をつけたのがブルーブルーの強化スプリットリング.
100個入りで1026円とカルティバに比べて1/3 のコストで済みます.
ただ,まぁ,実力の程はわかりません.
一応,メーカーのブログ上では結構強い・・・というようなことが書いてありますが?
実際のところはどうでしょうか?
http://www.fimosw.com/u/blueblue/tmm3jxru9padhx
謳い文句は従来品より1.7倍強い,強度80lb,線径が0.1mm太いだけ,重さは1個0.23gです.
※この従来品というのはカルティバのハイパーワイヤーのことではないです.
5回の破断試験平均は52kgだったとのことです.
数値をみると,オオー!って感じですね.
でも私は知ってました,その線径でその材質で,その強度は嘘やろね・・・・.と.
そう,思って写真をよく見ると・・・・ダブル部分の強度やないかーい.
嘘は言ってなかったけど,一番弱いところの強度測ってないや無いやないかーい.
ということで,私が測定しました.
この写真のようにぐにゃりの変形するまでの強度が約24kg.
という結果になりました.破断は26kg〜27kg程度.
線径が太いので,まぁ,順当ですよね.
カルティバのリングと写真で比較すると, 少し太いのは分かります.
見づらい写真ですが,左がハイパーワイヤー,右がブルーブルーです.
ほぼ同じです.言われてみれば太いぐらい.写真を重ね合わせてようやく分かるレベルです.
ということで,ブルーブルーのスプリットリングを従来品ではなく,普及品の中でも高品質なもの(カルティバのハイパーワイヤー)と比較すると...
一番弱いシングル部の変形強度
ハイパーワイヤー20.5kg,ブルーブルー24kg
自重
ハイパーワイヤー0.17g,ブルーブルー0.23g
コスト
ハイパーワイヤー1個30円,ブルーブルー1個10円
ということで,メーカーの広告にはちょっと過大というかミスリードを誘う部分があるなと思いましたが,シングル部の強度でみても線径が太いぶん,ハイパーワイヤーを凌駕しており,なおかつコストは1/3なので,悪いリングじゃないんじゃないかな?と個人的には結論づけました.
0.06gの差やちょっとした線径の差がどれほど釣果やジグの動きに影響を及ぼしてくるかは今の私には分かりませんが・・・これは使ってみて経験するしか無いかなと.
ということで,100個買ったので,しばらくブルーブルーのリングを使ってみたいと思います.
ちなみに,2つのリングをつなげて引っ張り合いっこした結果,測定結果どおり,ブルーブルーのリングがハイパーワイヤーに負けることはありませんでした.
左がブルーブルー,右がカルティバハイパーワイヤー伴に4番.
4回の試験を行いましたが,ハイパーワイヤーがぐにゃりと変形してもブルーブルー強化スプリットは微塵も歪んでいません.
これは結構期待できそう.
あとは復元性かなぁとは思いますが,基本どっちもSUSリングですし,変形強度も線径がふとくなった分あがったって感じなので,先にも書いたように,強度があがってる分,ジグの付替えで開くこともブルーブルーのほうが無さそうな感じはします.
そのあたりはもっと使い込まないとインプレできないですね.
今のところ2回中深海で使ってますが,全く問題ないです.
ジグを何回も交換してもリングが開くこともなく,いい感じにパチっと止まります.
ちょっと強度があがってる分,ハイパーワイヤーよりリングが開くまでの強度も確保されていることを実感しています.
ということで,今回は中深海に使ってるリングをコスパ高めのブルーブルーにしてみたよ!って話でした.
※カンパチ,マハタのジギングには別のリングを使っています.
「20kg?かなり強度あるからカンパチ,マハタでもいけるんじゃね?」と思われた方,絶対に使うのはやめておいたほうが良いと思います.デカイの一発来たら絶対に後悔します.
そのあたりのロジックはまた別の機会にでも書きたいと思います.
でわ!
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