どうもです.
昔,釣りはドラグが出なきゃ面白くねぇと思っていた私です.
大物思考っていうほど大物思考ではないんですが,適切にドラグがすべっていくような釣りが好きでした.
いや,いまでも好きです.
「中深海ジギング」との出会いは鹿児島で仕事し始めてから,ブログを初めて以降になりますので,ジギング歴の中では非常に「浅い」です.これまでは年に数回しか行くこともなく,あんまりメインの釣りではない.これまでの「中深海のみ」の釣行回数両手で十分足りるぐらい.そんな感じだったのですが,ここ最近,中深海熱がメラメラと急上昇中です.
とりあえずここでは中深海というのは200mオーバーの釣りと定義しておきます.
場合によっては180m前後も中深海というとは思います.
海の95%以上は200m以上水深があるんです.
そう聞いただけで200m以上の海でも釣りをしてみたいと思う方はいらっしゃるのでは?
中深海と出会った頃の記事を読み返すと,ちょっと恥ずかしい気もしますが,それが人の成長かなということで,残しております.なんかわかったようなことを書いてるけど・・・いやいや全然分かってないと思います.
で,中深海でのメインターゲットといえば? アカムツ,クロムツ,アラなんかがパット思いつきます.その他ゲストとしては,タチウオ,ユメカサゴ,メダイ,真鯛・・・etc.とにかくいろんなターゲットが居ます.
でも,なかなか大きい魚って居ないんですよね.中深海の最大のターゲットはイシナギ,マハタかなと思います.深海釣りになればアブラボウズとかバラムツなんかも居るかなと.
今日はそういう中深海の大物をオススメしたいわけではなく,おすすめしたいのはアカムツ釣りです.
アカムツ釣りについて,私は最初,「そんな小さなか魚をチミチミと釣って楽しいのかな?」
と私は思ってました.
1匹釣ってもそう思ってました(笑.
ただ,これが何回か中深海ジギングに行くにつれて,だんだんと面白くなってくるんです.
少しはいいサイズのカンパチを釣ることが出来たりして,心にゆとりが持てたからなのかもしれませんが,魚ってサイズじゃないなと最近はつくづく思います.
また,中深海でのジギングを経験して色々考えたからこそ,去年はけっこういい魚に出会えたのかなと思ってます.
去年,出会ったいい魚(と私は思う)の釣行記は下記の釣行記をご参照下さい.
トカラ口之島から屋久島帰りの週末ジギング(明日丸)
クエ20kgオーバー,ヒレナガカンパチ10kg弱
第八恵比須丸で鷹島遠征一泊二日!(2nd day)
なぎさ丸で宇治群島一泊二日!クエ25kg
これらは,中深海で得た,あるいは考えた,フィードバックした釣りで釣れたと言っても過言ではないと思います.
何を得るのか,何を考えるのか?というのは人それぞれだと思うので,あえてこの記事では答えは言わずに,まずは楽しんでもらいたいと思います.
で,自己を振り返ってみて,初心者に向けた中深海ジギングの楽しさってなんだろうか?と思うわけです.私もまだまだ初心者ですが.
私は5つあると思ってます.
1つ,ジグを比較的ゆっくり動かしても食う釣りである
2つ,ジグの操作に集中することが比較的容易な釣りである
3つ,繊細な釣りが可能な速度域で釣りができる
4つ,差の出やすい釣りである
5つ,普段食べられない美味しい魚が釣れる
すべての釣りがある意味で特殊であると思っているので,敢えて水深で区切られているだけであって,中深海のジギングだからといって,何かしらの特殊性があるのか?と言われると,正直「無い」と思ってます.ただ,確実に,水深や地形,底床が違えば,そこに住まうターゲットが違うということは言えます.つまり,浅場には居ないターゲットが居るということです.
また,この釣りで体得できる(体得しやすい)スキルは以下のとおりです.
1.ジグの操作ミスを減らすこと
2.魚の追従をラインを通して感じること
3.潮をラインを通して感じること
4.ジグで探る場所を広範囲にする手段
5.潮が悪い中でも魚が口を使いそうなジグ操作
普通のジギングでもこれらの5つは常に意識して,体得しているのとしていないのでは釣果にかなり差が出ると思いますが,アカムツの場合はこれらがさらにシビアに感じることが出来ると思います.
特にちょっとむずかしいときのアカムツ.
とまぁ,アカムツ信仰が過ぎる感じで書いてしまいましたが,アカムツ釣りはそれほど難しい釣りではないと思います.
食ってくるときは適当な動きで誰にでも食ってくるので,潮にかなり敏感な魚だと思います.逆に,とことん食いが悪いときは食いが悪いです.潮に敏感なのはカンパチと似ていると思います.
腕の差がでるのはそんな食いが悪い時,気難しい時.
そんな中でもすべてをアジャストできれば釣れると思いますし,実際,アジャストしている人だけ連発するなんてことも多々あります.
なので,状況に臨機応変に対応してアジャストしていく能力も身につくと思います.
大物思考の方以外でも,例えば,錦江湾内の近海釣りからちょっと抜け出してみたいという人にもぴったりだと思います.
錦江湾内の釣りというと私のイメージでは私がカヤックでやっているような釣り.
マイクロジギングやら流行ってますが,錦江湾内で普通のスローピッチでやろうと思えば,ロッドはポセイドンなら1.5番〜4番,プロパゲート,ロジカルなら2番〜4番このあたりを使って,ジグが80g〜150gぐらいの釣りだと思います.ちょっと深場で200gぐらいでしょうか?
湾内にどれほどスローピッチを真面目にやっているアングラーが居るかは分かりませんが.タックルはこのままでいいので,少しだけ重いジグを買って気軽に中深海は挑戦できるのかなと思います.
具体的には200g〜300g,特殊な場合でも350gぐらいまでを揃えれば鹿児島のアカムツ釣りには対応できると思います.
リールもオシアジガーなら1500番,ソルティガなら20番でも出来ますし.オシアコンクエストの300番ぐらいでも出来なくはないです.
※深場の大物釣りとはまた違ったジャンルですので,考え方とかはある程度一致しますが,タックルは全然ちがってくるので,注意して下さい.あくまでアカムツをやるタックルを書いてます.
深いところを釣る場合は,ラインプレッシャーが非常に大きく,太いラインだと潮の影響をうけやすいです.中深海の場合は,必ずしも細いラインが食うということはないと個人的には思っていますが,細い糸のほうがやりやすいことが多いです.
細いと言っても1.2号ぐらいが標準で,潮に合わせて1号〜1.5号ぐらいで十分釣りが成立すると思います.
アカムツはPEラインが細ければ食う魚でもないと思います.
やったことない人,アカムツを10匹「狙って」釣れば,たぶん,また新しい扉が見えてくると思います.
なんか今の釣りにマンネリ感や行き詰まり感を感じている方は是非挑戦してみて下さい.
今のところ,本当のジギング好きに中深海を勧めてハマらなかった人は居ないので,本質的に楽しい釣りなんだろうなと思います.
でわ.
コメント