どうもです.
偉そうなタイトルで申し訳ありません.
最近,メディアで「トカラ」というワードを耳にする,あるいは目にする機会が増えたように思います.
トカラ列島は吐噶喇列島と書きます.
最近私が見た中では,オシアジガーインフィニティモーティブのプロモーションでシマノの山本さんがトカラに行かれてました.
その様子は上の動画にもあります.
※屋久島近海での釣りも含みます.
去年放送された釣りビジョンでシーフロアコントールの弘田さんがトカラに行かれてました.
https://www.fishing-v.jp/power-fight/?pcd=0312949
ソルトワールドにはパパ大津留さんがトカラに行かれた記事もありました.
一昨年にはソルトギャラリーで秋山さんがトカラに行かれてました.
https://www.fishing-v.jp/salt_gallery/?pcd=0311790
というように,ちょこちょこトカラ列島海域での映像や記事というのものを目にします.
記事はかなり昔から目にしていたのですが,ジギング映像は比較的最近出てきたんじゃないかなと思っています.
※メディアに疎いので,間違いがあったらすみません.
個人的には吐噶喇列島のジギングがクローズアップされることは悪いことではないと思います.クローズアップされても僻地は僻地なので,結構行く手段が限られていますし,遊漁船もまだまだ限られていますし,予約の空きもそこそこあったりします.なのでもう少しだけはトカラ列島のジギングが盛り上がってもイイのかなとは思ってます.シケも多くてそう簡単に行ける場所でもないですし.
メディアに出ることは良いとして,ここからが本題です.
個人的にはメディアの中身が問題だと思います.
特にシマノ.(秋山さんのスキッディングは論外です.すみません.)
- 何が問題か?はっきり言って,シマノ社だけのジグウェイトラインナップではトカラ海域の攻略は難しいと思います.
- つまり,このムービーを見た視聴者が同じようなタックルでトカラ海域に臨むと痛い目を見ることになる.ということです.
- 釣りメーカーは釣具を開発するプロフェッショナル,ムービーに映るプロスタッフは釣りをする,あるいは教えるプロフェッショナルであると思います.
- そんなメーカーやプロの釣り人は既存のラインナップだけでトカラ海域に太刀打ちできないことぐらい分かってるはずです.分かっててやってるからたちが悪い.
- 最後にまとめると,とりあえず,メディアはものすごい制約の中釣りをしているのであって,あえてそういう制約を一般アングラーまでが受ける必要は無い.と思う.
何が問題か?はっきり言って,シマノ社だけのジグウェイトラインナップではトカラ海域の攻略は難しいと思います.
つまり,このムービーを見た視聴者が同じようなタックルでトカラ海域に臨むと痛い目を見ることになる.ということです.
釣りメーカーは釣具を開発するプロフェッショナル,ムービーに映るプロスタッフは釣りをする,あるいは教えるプロフェッショナルであると思います.
そんなメーカーやプロの釣り人は既存のラインナップだけでトカラ海域に太刀打ちできないことぐらい分かってるはずです.分かっててやってるからたちが悪い.
シマノの山本さんも,「二枚潮じゃないことを祈って・・・・」というような発言をトカラのムービーや同じ鹿児島の鷹島のムービー,室戸のムービーなんかでされていますが,これは,「シマノのジグラインナップじゃ二枚潮に対応するのがかなり難しいので,二枚潮じゃなければいいなぁ」という意味だと私は解釈しています.そういう風に説明はされてませんが.
シマノの主力ジグの最大ウェイトはペブルスティックで350g,ウイングが450g,キングスラッシャーは240g,スピードスラッシャーで300g...他にもありますが,このウェイトだと,トカラ海域で釣りを成立させるのがかなり難しいと個人的には思います.
トカラ海域の全ポイントを100とすると,これらのウェイトでこなせるのはせいぜい10とか20とかそれぐらい.つまり,残りの80%〜90%を捨てないといけなくなります.それでは船長がかわいそうだと思います.(分かってて捨ててる場合は別ですが
※トカラの大きいカンパチポイントは200m〜,カンナギ本命ポイントは300m〜です.
カンパチに関しては浅場にデカイのが差してくることもあると思いますが,カンナギ(30kgオーバー〜70kg,100kgぐらいまで)はその水深を攻めない限り釣れないと思います.
潮は緩いときもありますが,2枚潮は当たり前,2ノット,3ノットでの二枚潮は当たり前なレベルです.この状況を釣りにならないと捨てて浅場に逃げるか,この状況でもディープのデカイ魚を掛けにいって穫れるスキルや道具があるかは非常に大きな差です.
もちろん,山本さんぐらいの腕の人がやればそれが30%〜40%ぐらいに広がるかもしれませんが,それでも山本さんだから出来るのであって,これを見て,こんなタックルでトカラ海域にイケるんだ?と思ってしまう人が居るとしたら,実際行ってみて苦労するだろうなぁと思うわけです.
別に行ってみて,やっぱりこれじゃダメなんだと気づいて,考えて,次回はタックルを揃えてリベンジ!みたいな人が多いければよいのですが,何も分からずに「なんだ釣れないじゃないか」と思われるのが個人的には悔しいなと思ってます.
シマノのような大きなメーカーが大体的にアピールしているのですから,せめて,ちゃんと初心者でもトカラ海域の50%ぐらいはカバーできるような道具を作って欲しいと思います.
具体的にはペブルスティックで600gぐらいまで,ウイングで700gぐらいまで作れば,それぐらいの範囲をカバー出来ると思います.
もちろん,そんな重たいジグは売れないと思います.売れないけど,実際に作っているということが重要かなと思います.
シマノなら出来るはず.是非重いところを作って下さい.そうしたら裾野も広がります.
最近は関東のキンメ釣りなんかも一部で盛り上がってきてます.600g,700g,800g作って裾野を広げてほしいです.
また,パパ大津留さんのようなスタイル.
太糸でガンガンシャクる.
これはこれで私は大好きなスタイルなのですが,これもまたトカラでは出来る状況がかなり限られてくると思います.
パパ大津留さんレベルの人はそれが分かってやられてると思います.
しかし,普通の人でそれ(釣るのが難しい状況が多いということ)が分かってトカラに太糸のガンガンシャクるタックルセッティングで行ってる人はどれぐらいいるでしょうか?
分かってやるのと,分からずにやるのはわけが違います.
ネイチャーボーイズでもディープローバーは500gまでラインナップしています.
この存在理由をどれほどの人が理解しているでしょうか?・・・・
また,パパ大津留さんはその昔,もう20年ぐらい前でしょうか,アンリパでブギーウォークというジグを出されてました.20年前のラインナップなのにすでに600gがラインナップされてました.
この意味をどれほどの人が考えたでしょうか?
これがないと成立しない釣りがあるからラインナップされていたんです.
しかし,これを使いこなせる人はほんの一握りしか居なかったと思います.
トカラ海域でガンガンシャクるスタイルの人は個人的な経験に基づけば,やはり最低でも500gぐらいまではしゃくれないと厳しいことが多いと思います.
もちろん,潮がトロいときは300g前後で十分釣りが成立します.
これもまた先に述べたのと同じように,「何だ釣れないじゃん」って思われるのがもったいないなぁと思ってます.
でも,経験しないとわからないことは沢山あって,経験してからどう考えるかが重要だと思うので,まだまだ個人的にはマイナーだと思う,トカラでのジギングへ足を向ける人が増えることを願っています.
ブログを通じて仲良くさせてもらえるようになった仲間には私よりも遥か昔からトカラに釣りに行ってた人もいます.そういう人が私と行くトカラは自分が知ってるのとは違うトカラだ.と言っていたのが非常に印象的です.
海のある一面だけ見てすべてを知ったつもりになってはいけないと思います.
私もまだまだ知らないことはたくさんあります.もっと知っていきたいです.
最後にまとめると,とりあえず,メディアはものすごい制約の中釣りをしているのであって,あえてそういう制約を一般アングラーまでが受ける必要は無い.と思う.
というのが本記事の趣旨です.
※一部メディア人や釣り人にはこれ以上トカラの釣り人が増えないで欲しいという身勝手な人がいらっしゃいますが,そういうのは美味しいものの独り占めみたいな感じで私は好きではありません.海はみんなに平等にあるものだと思います.※
でわ.
コメント
やるんなら必要な物作れよ!は時々思いますね。
記事のヘビーウェイトジグもそうですが、福井さんのショアGTもオフショア用使わせずにショア用作ってやれよ…とか
商売だから売れない物を作る気がないのでしょうけどね
最大手で一番体力があるんだからさ~シマノさんよ~(笑)
どうも,遅くなってすみません.
そういえば福井さんもショアGTはオフショアタックルでやられていましたね.
ご存知と思いますが,昔はオシアGT S107RSとかあったんですけどね.売れないのはしょうが無いけど大手メーカーだからやれるってこともありますよね.
結局,時代の最先端を行ってマーケットを拡大しているのは小さいメーカーで火がついたところに大手が乗っかるというのが釣り業界なのかなぁと思ってます.
いつも楽しく拝見させていただいております。
シマノTVのようなメーカー発の釣行動画は
経験が浅い人たちが参考にしやすい資料の一つだと思ってましたが、
鵜呑みにはできないですね。
自身が通うフィールドがシマノTVで配信された際も、
対象魚に対してタックルがライトすぎる!と思ったことが多々・・・
そりゃ、遊漁船1隻に対して、1~2名しか釣りをしないわけですからね。
実際の乗合い遊漁船でやったらお祭り多発です。
以降はアクション等の参考程度にしかみないようにしています。
メーカーは製品が売れなきゃしょうがないので、
私たちと目線がずれるのは必然かもしれません。
そこを埋めるために釣具屋がある。
と思うようにしています。
どうもです.
テレビなどは遠征で来たりするので,地元でスタンダードなタックルとか無視して来ますよね.それはそれでいいと思うときもあるのですが,あまりにかけ離れているとちょっと・・・という感じですね.
ライトな釣り自体を否定はしませんが,おっしゃる通り,チャーターで1人だけ乗ってるのと,乗り合いとはまた考えないといけないことが違いますよね.
私はもうアクションの参考にすら見てないですね.
あー,自分と違う釣りやってるなぁと思うぐらいです.
自分なら違う釣りするなぁとか.
釣具屋も詳しい店員さんがいらしゃれば良いですが,ジギングに関してはなかなかそうもいかないなぁと思ってます.
(割りと細分化してて色んなジギングをこなせる人が居ないので)
特に鹿児島はジギングに特化したプロショップなどは無いので,釣り人はみんな自分で考えて探り探りやってるように思います.それでいいと思ってます.
そういえば,鹿児島はアカムツやるタックル(ロッドもジグウェイトも)なんかはまだ全然売ってません.
難しいですね.