どうもです.
今日のテーマはファイトスタイルの話です.
大物・・・私は正直まだ大した大物は釣り上げていないのですが,それでもなんとかこうにか去年は自分では納得の魚を何匹か釣ることが出来ました.
まだまだ上はあると思います.
今日は大物に限らないのですが,魚を捕るためのファイトスタイルについて書いてみたいと思います.
いくぶんか調子に乗ったことを書くかもしれませんが,若気の至りとして大目に見ていただければ幸いです.
まず,典型的にダメだと思うファイトスタイルを羅列します.
①テンションが入ったり抜けたりする.
理想的な話をすれば,ドラグが出て魚が走っている時以外は一定のテンションで巻いてくることが望ましいと思います.それはハリハズレを防ぐためです.
テンションが抜けたときにハリは外れやすいです.また,テンションが入ったり抜けたりするとフックが刺さっている穴が広がってバレやすくもなります.
ファイト中は常にラインのテンションを感じていることが望ましいです.
ポンピングを多用する人で巻くときにテンションが抜ける人は結構居ます.
②ファイト中竿先がブレる.
これはベイトリールの人に多いですが,ベイトリールで竿先を下げてストレートポンピング風にゴリ巻きするときに竿先がブレる人.これもよくないと思ってます.竿先がぶれているということは自分が巻いているリール,竿がぶれているということなので,変な力が入っています.テンションの抜けにもつながります.
ストレートポンピングで竿が下に曲がったり上に曲がったりするのもよくないと思ってます.ブレずにまっすぐ巻いて魚の向きや動きを感じることが大事だと思います.
③完全に魚を止めたファイト.
完全にドラグフルロックでやったり,スプールを手で抑えて魚を止める人が居ます.(普通の人なら親指で抑えるぐらいなら3kg〜4kgぐらいしかドラグ値あがらないので,止めれるわけではないのですが,細糸で限界近いドラグ値をかけているじょうたいでさらにスプールを手で抑えると切れます.)
もちろん,場合によってはそうせざるを得ない場面もありますので,止めることが絶対に悪いファイトというわけではないですが,止めなくてもいい場所で止めることは相手が大型魚の場合,ラインブレイクの可能性が非常に高いです.
大型魚の魚は色々います.20kg,30kg,40kg〜100kgオーバーまで色んな魚が居ます.
大型魚ってどれぐらい力が強いの?というのを例で考えた場合,「基本人間が破壊できるものは破壊できる」と思っておいたほうが良いと思います.
なので,PEが何号であれ,完全に止めて向こうが引っ張れば切れるレベルの力に達するものと私は思ってやってます.
④ラインシステムの強度を全く活かしていないファイト
これは場所や魚にもよるので,敢えてシステムの強度を生かさないファイトをする場合もあります.例えば,20kgオーバーのカンパチを狙っていて,4,5kgのカンパチがかかってしまった場合,即座にドラグをある程度ゆるくしてファイトすることで身切れを防いだりすることはあります.他には大型の魚でもある程度安全圏まであげてきたら身切れを防ぐためにドラグは少し抜いたほうが良いと思います.私は魚が走らなくなって底から50mぐらい離したところで少しずつドラグを緩め始めます.なので,そういう場合は置いておいて,大物とのファイトでラインシステム強度を全く活かさないドラグセッティングはダメだと思ってます.
特に根に走る魚の場合,不用意に走られることになり,ラインブレイクにつながると思ってます.
ドラグ値は,例えば,PE3号でやっていて大物がかかれば,ドラグは10kgぐらいまでは平気でかけれます.PE4号なら15kgはかけれます.(ドラグの良いリールでやっていれば)
具体的にダメな例を出すと,PE6号とか8号とかでやってて,ドラグが7kgぐらいしか掛かってない人を見ます.それはかなり勿体無いなぁと思うのです.ドラグ7kgなら2号でもかけれます.PE3号でも5kgぐらいしかドラグを入れてない人は結構居ます.普通にファーストダッシュで切られたりします.せっかく太糸使っているのに勿体無いなぁと思います.どんなに太い糸を使っていても,ある程度のテンションがかかって根に擦れれば切られる確率はぐっとあがります.
PE8号は強度試験しかしたことないですが,人間でも切るのが難しいレベルの強度があります.私の経験ではPE8号は20kgドラグでも全く問題ないです.人間が長時間耐えきれないレベルです.
ということで,不必要に太い糸や自分の使っているシステムを把握しないゆるゆるのドラグで切られるということもまた細糸を使って切られるのと同じぐらいダメだと思ってます.自分がやりたいスタイル,自分のドラグセッティング,釣りたい魚の想定色々考えてシステムを作って行ければいいなと思います.誰だってラインブレイクはしたくないですから.
私は太糸で掛けるテクニックを日々養いたいとは思っています.
⑤掛かってすぐに巻かない
あくまで大型魚の話をします.
かかってすぐ巻かない人が居ます.色々なファイトスタイルがあるので,すべてを否定は出来ませんが,魚がかかって大きさを確かめるような動作をする人が居ます.
完全に命取りです.
特に,ハタ類の場合,食った瞬間まだ反転していないことが多いです.
このスキに出来るだけプレッシャーをかけてどれだけ上げれるかが大型のハタを捕るために必要なことだと思います.
ハタはカンパチと比べると反転する能力が全くと言っていいほどないです.
最初の巻き上げさえ成功すればエアーが入ってとれる確率がぐっと高くなります.
ここが泳がせと違うところです.泳がせは反転してからの勝負ですが,ジギングは反転する前から勝負できます.
一瞬の判断が命取りです.
私の経験で言えば,20kgのクエの反転する能力はカンパチの6,7kgと大差ないぐらいです.反転さえさせなければ捕れます.
カンパチの場合もそうです.底から50m,100m上でかけていれば,いくらか猶予はありますが,底で食わせちゃう人が多いのがこの魚.(底で食うんじゃなくて,底で食わせてるのはアングラーです)1mでも上に上げておいたほうがラインブレイクのリスクは少なくなります.
魚が大きければ,食ったあと一時,間があったりします.その間がチャンスだったりするので,かかってとりあえず巻くことは大事だと思ってます.
⑥巻けるときに巻かない
これは前にも書いたのですが,表現が難しいです.
ここが一番のキモだと思っているんですが,文字にするのは難しく,色んな魚で経験するしか無いのかなと思います.
私は掛かった魚がある程度コントロールできるということは磯のメジナ釣りで親父から教わりました.その後,ルアーでもヒラスズキやマルスズキでは魚の行く方向をある程度コントロールできることが分かりました.
今,かかっている魚がラインの先端の針の先でどういう状態になっているのか?を推し量ることは魚とのやり取りで非常に重要だと思ってます.これがタイトルにある魚の息遣いを感じるということです.
小型魚の場合は,結構適切なラインテンションをかけて走らせていると,竿やラインが勝手に仕事をしてくれて,走り疲れた後,頭がこっちに向きます.また頭がこっちに向いて再度反転するまでの時間が長いです.なので,タイミングが捕りやすいです.
大型魚の場合は,走りが止まるだけで,竿やラインのテンションで完全に頭がこっちに向いてない状態でラインの放出が止まることが多いです.なので,小型魚と違って,そこでグッと引っ張って頭をこっちに向けるという作業が必要になります.当然頭はこっち向いていないので,次走るまでの時間も短いです.なので,かなり短い時間の中,瞬時に判断して頭をこっちに向けないといけないと思ってます.ここでその一瞬止まって頭をこっち向けれるチャンスにリールを巻いたり竿をポンピングしたり出来ない人が多いなぁと私は思ってます.チャンスを逃せば魚はまた走り出します.
この一瞬でプレッシャーをかけれるかかけれないか,これが捕れるか捕れないかの大きなキーになっていると私は思ってます.
これは結構練習が必要です.
魚の息遣いを感じる練習は大型魚でなくとも出来ます.
小型魚の場合,ゴリ巻きすれば全く走られずに上がってきます.それをせずに,すこ~しだけもドラグが出る設定にして小型魚でもその頭の向きやこっちに向かせられるタイミングを測る練習をすると良いと思います.
大型の魚をゴリ巻きするなんて基本不可能だと思います.
という感じで,大物を捕るために必要だと思っていることを書いてみました.
ここに書いたことが全てではないし,書ききれていないことも多いです.
まずは基本的なところを自分でも見直す機会にしたいと思いました.
最後に,小物の場合は人間の力が勝ちすぎてゴリ巻き出来ます.ゴリ巻きできるがゆえに小さいサイズの魚に対して雑にファイトする人が居ます.そういうのはあまり良くないと個人的には思ってます.
どんな魚を釣るにしても雑にやると後々まで響きます.
小さい魚でも,ちゃんとキレイなファイトを心がけることも大物をとる秘訣だと思います.
でわ.
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