どうもです.
たまに頂く,初心者に向けた記事を書いてください.
というメッセージ.
私としては,熟練度関係なく読める(と勝手に思っている)記事を書いているつもりなのですが,今回はあえて,「初心者さん」へ向けた記事を書いてみたいと思います.
とはいえ,私もマダマダ初心者の域を出ていないので,初心者の中ではすこしマシになってきた人が本当に初めたての人に教えているんだなぁと思って,上級者の方は優しい目でみてあげてください.
過去に書いた記事の焼き増しも存分に含まれる可能性があるため,昔からの読者の方は聞き飽きた内容もあるかもしれません.
ここで対象とするのはどのような初心者さんかをまず明確に書きます.
タイトルの通り.
大物ジギングの初心者さん.を対象としたいと思います.
一応,ジギングの一連の動作(ジグを落とす→着底→しゃくる)は理解できている前提でジギングの経験は一応あるとして話をしますのでご了承下さい.
大物の定義は色々ですが,「初心者」ということで,大物の定義はカンパチ15kg以上,ハタ類20kg以上を対象とするとします.
こういう魚を釣っていくために必要な準備ができるということがまずは脱初心者かなとおもいます.
そんなのはまだ小物!と思われる方は十分に上級者だと思いますので,記事の内容は役に立たないと思います.
この記事の項目をきちんと実行して経験すれば,きっとアナタも脱初心者!できると思います.いつか大物が釣れるはず・・・
言い換えれば,以下のことを試さない,分かってないうちは初心者かもしれません・・・.
(この記事の内容は,私個人の一意見ですので全て正しいとは思ってません.異論,反論は受け付けます)
個人的に考える,脱初心者とは?
自信の経験,反省に顧みると・・・・以下のような人が大物ジギング初心者かなと思います.
1.自分のタックル強度についてちゃんと理解をしている人.
2.陸上でも経験できることは一通り試している人.
3.テクニック的なこと以前に道具のマネージメントをきちんとしてる人.
だと思います.大きい魚,口は使いにくいですが,かかるときにはジグを適当に沈めてれば食います.そういう時に自分のタックルを分かってないためにブレイクされるのが,大物ジギングにおける初心者だと思っています.なので,小手先のテクニックより,まずは自分が使ってるタックルへの理解を深めましょう.という記事内容になっています.
実際,私がみてきた中で,ラインブレイクはやり取りの上手下手よりも圧倒的にシステムのミスによることが多いです.その割合は・・・感覚値ですが,やり取りの上手下手が1.5,システムのミスが8.5ぐらいの感じです.
システムさえしっかりしていれば上がった魚はたくさん居ると思います.
システムでミスってしまうと,ファイトすらさせてもらえません.ファイトすらさせてもらえないということは経験値が蓄積していかないということです.
ラインブレイクという結果1つにも様々な要因があり,一番ダメなのがシステムのミスだと思います.なので,そのミスを以下に減らすか,また,ファイトするときの指標となる感覚を事前にどのようにして体感できるのか?といったことが記事の内容になります.
切られてから目覚めるって人も多いですが,その切られた魚が自分の釣り人生で一番でかい魚かもしれないんですよ?私は1匹を大事にしたいと思います.
また,本来,強度というものの意識は長いこと釣りをする中で得る感覚が大事!という人もいらっしゃいます.そういう意見はあってもいいと思います.
ただ,本当に初心者の方に大物を釣っていただこうと思うと,今回の内容は避けて通れないと思いますし,逆に今回書く内容を試さずに釣りをしていらっしゃる方をグンと追い抜いて,でかい魚が掛かったら一気に取れる確率がUPするものだと思ってます.
長く釣りをしていて,デカイのにヤラれ続けている人の脱出口になればとも思っています.
文章を読んだだけで脱初心者なんてありえませんので,大物を釣りたい!と思っている方が1人でも試してもらえることを願っています.そして願わくば,大物を釣りたい!と思っているすべての人にいい魚が釣れてほしいなと思います.
あと,絶対ではないですが,大物ジギングにはベイトリールが有利だと思ってます.
なので,ベイトリールを前提としたこともちらほら書いています.
ただ,スピニングでも共通する話はたくさんあるので,スピニングの使用を考えていらっしゃる人は,スピニングにできないところ読み飛ばして下さい.
1.自分でラインはリールへ巻こう
まず,ラインを「自分で」リールに巻くことからはじめましょう.
釣具屋で巻いてもらうなんてダメです.
どんなテンションでどんな方法でラインを巻かれているか分かりませんし,どこに傷つけられてるか分かりませんよ?
※もちろん,自分の目で巻いている姿を確認して,なおかつ信頼できる店員がやってくれるとかならまだOKですがオススメはしません.自分の糸です.自分で管理すべきです.
大物ジギングということで,PEラインは初心者さんの場合,私は最低でも2.5号以上を推奨します.できれば3号を巻きたいところ.ジギングにおいて,ちゃんとシステムが組めている人なら,4号の扱いは逆に強すぎて初心者さんにはきついかもしれないとも思いますので,とりあえず3号基準で考えていただいたほうが良いと思います. 余裕があれば4号で.
※あくまで100m以上300mぐらいまでのレンジで大物を狙う前提をしています.水深が浅ければ,4号メインの勝負でもよいかもしれません.
掛けなければ始まらないのか,獲れなければ意味が無いのか?
こちらの記事にも書きましたが,5号以上はジギングにおいては個人的には超エキスパート向けです.この記事の項目をすべて経験した「初心者さん」なら使っても良いことないと思います.
私の知ってる大物を獲る人で釣具屋の店員にラインを巻いて貰う人はほとんど居ません.
なぜなら,ラインというのは魚と自分をつなぐ生命線です.そんなラインをあなたは他人に預けられますか?命綱です.命綱は開封からリールに巻く際にも熱が入らないように,傷が入らないように,入念に丁寧に,テンションを一定にして巻いてください.
これは半分精神論ですが,自分のタックルは自分で組むというところがまず脱初心者の第一歩だと思ってます.
※PEラインは熱に非常に弱いです.なので,熱が入ったラインは強度が極端に落ち,不意なラインブレイクへ繋がります.
テンションについては諸説ありますが,個人的見解では1.5kgもかけてれば十分なように思います.これが2kg〜3kgでも良いとは思いますが.
少々きつめのテンションで入れたほうが,後々トラブルは少ないです.
ラインテンションをかけて巻くために,テンショナーやリサイクラーを買いましょう.もしくはテンショナーを自作します.決して高い出費ではないです.
2.ラインシステムを自分で組もう
これも当たり前の話ですが,ラインシステムを自分で組みましょう.
ラインシステムとはPEラインとリーダーの結束,リーダーとスプリットリングの結束の2つが大きくあります.リーダーを多段式にするとか,ダブルラインを組むとかそういうことは脱初心者からでも十分ですし,必要のないことも多いです.
PEラインとリーダーの結束方法は広く知られているノットが色々ありますが,私のおすすめはPRノット.道具が必要ですが,比較的失敗しにくく,高い強度が得られます.
スプリットリングとリーダーの結束については,私の場合はパロマーノット+ハーフヒッチを交互に6回〜8回やってます.
PRノッターはPEラインを傷つけないタイプがおすすめです.
PRノッターについて,私は現在シマノのPRノッターを使っています.
特にトラブルもないので,悪いノッターでは無いと思います.PEラインが擦れるところにはSICリングが使われていますし.お値段も他社に比べればまだ安いほうかと思います.
すこしでもPEラインに傷がつく恐れのあることはしないほうが無難です.
PRノットって何!?って人もいらっしゃると思いますが,そこはご自身で検索してみて下さい.一応ネットに作り方は書いてあると思います.
3.自分のシステムの強度を測定しよう
2.までは比較的やっている人は多いと思いますが,3になると一気にやったことある人は減るなという印象です.3については必ずしも必須の事項ではないような気もしますが,知らないよりは知っておいたほうが良いと思います.
長年釣りをしてきて,自分の感覚でだいたいどれぐらいかわかってるって人もいらっしゃるかと思いますが,ここではあくまで初心者さんを対象にしています.
大物のジギング経験が浅い人.そういう人は体の感覚値より,まずは数値としてはっきりと頭にインプットしたほうが良いと思います.
また,数値化することで,自分のシステムが他の人のシステムに比べて強いのか?弱いのか?分かります.当たり前ですが,システムは強いほうが魚を釣り上げるためには有利です.ちゃんと測定しましょう.
測り方は以下の記事に書いています.
https://kimamanitsuri.blogspot.com/2017/11/pe3.html
私のノットはこのときの記事からさらに改良して,もう少し強度が出るようになりました.
工夫と練習あるのみですね.
測定のために必要な道具はラインブレイカーとスケール.
スケールについてはAmazonで比較的安く買えるものでもOKだと思います.
揃えておいて損はないです.
ノットやPEラインの種類によって強度はまちまちだと思いますが,「最低」でも以下の強度を目指して,システム組みをしてください.PRでなくてもFGでも出せる強度だとは思いますが,低伸度ラインの場合はうまくやらないと難しいかも?
PE2.5号:破断強度12kg
PE3号:破断強度15kg
これはあくまで「最低値」の話で,ノットやPEラインの種類によってはPE2.5号で16kg前後,PE3号で20kg前後の強度が出ると思います.あるいはもっと強度を出す人もいるかもしれません.できるだけ高い強度を目指せれば,なお良しですね.
ジギングはとりあえずですが,強度さえ出てればどんなノットでも良いとは思うので,自分にあったノットを探すのもよいかもしれません.
基本的にノットの途中で切れるノットは良くないノットだと思います.
良いノットはノットと関係ない箇所が切れるか,最後の結び止めのあたりで切れます.
4.自分のシステムを実際に切ってみよう
3をすっとばして,この4をやっていただいてもOKですが,できれば,1.2.3.4と順番にやってもらうことをオススメします.
3で「数値」として自分のシステムの強度が何キロなのか?を知ることができました.
次に,自分の感覚として,自分のシステム強度がどれぐらいなのかを知っておくことが重要です.実際のファイト中にテンションメーターはありませんから,どれぐらいかけれてるかを判断する必要があります.
大物が掛かった際には,ある程度,魚を引っ張らないと基本的には上がってきません.「引張る時に切れそうで怖い!」という理由で負荷をかけきれない初心者さんが沢山いらっしゃるのを見てきました.切れそうで怖いというのは自分のシステム強度を体感として知らないからです.知っていれば,限界付近で負荷をかけられます.
たぶん,自分のシステムをロッドとリールにつなげて,陸上で切ったことある人は全体のアングラーのなかでも10%未満だと思います・・・・やってるのとやってないのでは魚がかかった本番のときの思い切りが全然違いますよ.
色々なファイトスタイルがあってドラグをわざとゆるくして,ラインを水深の1.5倍〜2倍ぐらい出してラインプレッシャーで弱らせたりする人もいらっしゃいますが,あくまでそれはエキスパート向けであって,20kg以上の魚を何十匹も釣ってきた人以外はやる意味ないと思ってます.初心者さんはそういう見た目に面白いものや,楽な物を真似しがちです.
初心者でそれをやって魚を上げた人を私は一人も知りませんし,テレビなんかでもエキスパートがそれをやって来られてるのを何回も見ました. 結局,ドラグをゆるくするだけじゃ獲れない魚はたくさん居るんだと思います.
初心者ならオーソドックスに愚直に最大限かけれるプレッシャーをかけて上げていくのが良いと思います.
下手な駆け引きは要らないと思います.
魚に根に走られて切られるぐらいなら自分で引っ張ってブチ切ったほうがまだ納得行くはずです.
※適切なドラグテンションを設定していればそんなことはラインが傷んでいない限り起きないんですけどね.
なので,自分のシステムはこれぐらい引っ張ってもラインに傷などが無い限り切れない!という感覚を体に覚えさせるのは非常に重要だと思います.
実際に切る際は,できればリールをロッドに装着した状態で切るのが望ましいです.
人間が2人以上居れば,ある程度離れて立って,片方の人がラインブレイカーにリーダーをぐるぐる巻いて待機.もうひとりが引っ張って切る.という形です.
本当は水中でやったほうがよいのですが,根掛かりのときぐらいしかその機会はなく,根掛かりの場合は根にリーダーが擦れて切れることも多いため,本当の強度は出しにくいです.
なので,簡易的ですが,陸上で計測することをオススメします.
一人で計測する場合は,頑丈なフックにリーダーを結び,そのフックをなにか固定できるもの(例えば車とか,建物とか)に引っ掛けてから,竿とリールを一直線にして引っ張って切ってください.
※竿を曲げて切ってもいいですが,竿が破損する危険性が高いですのでやめておいたほうが無難です.ストレートでどれぐらいか?というのを体感することも重要だと思います.
1回や2回ではなく,できれば10回以上切って体に染み込ませてください.
リーダーは2ヒロ以上できれば3ヒロから4ヒロ,で,10m以上離れて測定して下さい.
周りに人が居ないことを確認してやって下さい.
家の中でやる場合も周りに気をつけて.
たぶん・・・3.の項目で,ちゃんと強度のあるノットが結べている人は,2.5号や3号ってこんなに強いの?と思うはずです.人間がちょっとやそっと引っ張ったぐらいじゃ切れないじゃん?と.結構後ろに下がらないと切れないと思います.
ということは,魚が止まった状態で,船の上で一生懸命竿で引っ張っても切れわけないんです.ラインが切れるまでには結構なラインの伸びを必要とします.
まずは,この「強さ」を知ることが大事です.
そして,「強い」システムを作れるようになることが大事だと考えます.
もし,大物が掛かったら,この切れる!ちょっと手前ぐらいの渾身の力で引っ張って下さい(笑.大型の魚はちゃんと引っ張って上げないと頭こっちに向かないです.ちゃんと口にフッキングしている前提で話をすれば,頭がこっちに向かないとラインが巻き取れません.
5.リールのドラグ値の測定し,動作させてみよう
ラインを出したら根ズレのするかもしれない!だからラインは出さない!という人が居ます.それは上級者の考え方.
基本はある程度きれいにドラグを動作させたほうが魚も疲れるし,人間的にも負荷がかからないし,魚は獲りやすいです.
したがって,脱初心者のためにはドラグ値をきちんと測定して,どのような動作をするのか?そして,ドラグが動作していれば,ラインが切れないのか?ということを確かめる必要があります.
初心者さん向けドラグの推奨値は初期値で7kg〜8kgです.
オシアジガー2000番クラスでも,このドラグ値は出せると思います.
滑り出しが7kg〜8kgに設定してみて,実際にそのドラグを作動させてみましょう.
作動させ方は,ラインを切る試験をやってときとほぼ同様で,ラインを切るときはスプールをロックしていたと思いますが,ここではズルズルラインを引きずり出してみることが重要です.
7kg〜8kgに慣れてきたら10kgのドラグ値,さらに,自分が使っているリールの最大ドラグ値を試してみて下さい.
ここでは,ドラグが正常に動作していれば,切れる前にラインが放出されるということを知ることが大事です.また,どれぐらいのドラグ値を自分のリールはかけられるのか知ることも大事です.
https://kimamanitsuri.blogspot.com/2018/05/blog-post_23.html
こちらの記事にも書いたとおり,大型を釣り上げる標準のドラグ値は10kgを目安くらいに考えると良いと思います.
ついでに・・・・指ドラグも計測してみましょう.
指ドラグとは?ベイトリールを親指でスプールを抑えてブレーキを掛けること,スピニングならスプールを手で抑えてブレーキを掛けることを言います.
自分の抑える強さでどれ位ドラグ値が上がるかを確かめておくと良いです.
ベイトリールの場合,どんなに強い人でも+4kgぐらいまでしか上がらないと思います.
軽く押さえたぐらいではだいたい+1kgぐらいですね.
強く抑えるとか弱く抑えるとかは個人によって異なるので,自分の抑える強さの感覚と,ドラグ値の上昇については理解しておくと,とっさの時によいかもしれません.
私は指ドラグは滅多に使いませんが,思い起こせば,クエの20kg釣ったときには使いました・・・・.
ということで,1〜5のルーティーンが脱初心者のための基礎編になります.
特に,3.の強度測定は新品のときだけじゃなく,釣行毎か,釣りに行くのが頻繁な人は月に1回ぐらいは実施したほうが良いと思います.もし,極端に弱くなってたら詰めるか破棄するかしてください.
これらは,船上でなく,家でやることができます.
めんどくさがらず,時化の日などに繰り返して行うことで,イメージが出来上がります.
試合をする前の練習のようなもので,これを怠る人は初心者かなと思います.
そんなことしなくても魚獲れてるし!っていう人も居ると思いますが,強度を考えずに獲れてる人は本当のラッキー,もしくは相当感覚が鋭い人以外はいないと思います.
現場でのドラグチェックはドラグチェッカーが便利です.
6.ラインへの傷を常に意識する
船上での話,PEラインは使っているうちに多少は劣化していきます.
その劣化をどれ位気にするか?というのが脱初心者への第一歩かとおもいます.
普通に使っていると,結束部分付近は痛みが早いです.
私の場合は1釣行毎に10m〜20m詰めてます.
また,他人のラインとのおまつりなどでも,ちょっと傷が入ったなと思ったラインはその日使わないようにして,おまつりしたタナを覚えておき,家で詰めます.
場合によっては100mぐらい捨てないといけないこともありますが,それで大物が掛かってブレイクしたら後悔すると思います.
大物はいつもギリギリの勝負で勝つことが多いので,ラインをいたわることがまず第一かと思います.
軽いおまつりの場合は,摩擦熱が入ってない限り基本的には大丈夫なことが多いですが,それでもどの箇所でお祭りしたかはメモなり覚えておくなりしておいたほうが良いと思います.
とにかく,自分のラインの状態,ラインと他の異物の触れ合いなどなど,常にラインの状態を気にするのが脱初心者かなと思います.
一生で1度の魚を不意にするか,取れるかがラインのマネージメントで決まると思えば,ラインは惜しみなく使っていったほうが個人的には良いと思います.
PEラインは紫外線劣化は殆ど無いですが,アリはしますので,できるだけ保管も日陰が良いです.また,熱に弱いと書きましたが,真夏の車内などに置くと,強度が弱くなる製品もありますので,できるだけ真夏の車内放置とかはやめたほうが良いと思います.
他にもバックラッシュしたときに強く引っ張ったりすると,そこでラインが劣化することもありますから,強くバックラッシュしてしまった場合は詰めることも考えたほうが良いです.
7.釣行後のノット強度をテストしよう
釣りに行って,帰ってきたら道具の片付けをすると思います.
結んでいるノットをそのままにして,次の釣行に使うという人もいらっしゃるかもしれませんが,あまりオススメしません.
ノットはどこかにすれたりして強度がだんだん落ちていきます.
どれぐらい落ちるか?は使い方によっても変わってくるので,なんともいえないところです.
なので,私は1日使ったノットは破棄するようにしています.
ただ破棄するのではもったいないので,釣行後の強度試験を定期定期に行っています.
そうすることで,「最高」強度ではなく,「最低」強度を意識できるようになります.
使い方にもよりますが,1日使用したラインはノット付近で500g〜2kg程度の強度減少をするのが私の使い方になります.
・・・・なので,17kgぐらいあった強度が最低で15kgぐらいに落ちてきてるって感じですね.
そのあたりもちゃんと把握して釣りをやることが大事だと思います.
劣化しにくいノットの結び方なども研究中ですが,結局劣化しているのはノットというよりPE本線の方で,1日酷使したタックルはほぼ100%ノットではなく,高切れで切れます.なので,対策のしようもないのかなと思います.
対策するとすれば,PEの銘柄を変えることぐらいかなぁと.ただ,そういう耐久性以外にもPEには重視するべき点がいくつもあるので,色々なバランスを考えながら自分が理想とするPEラインやノットを見つけていけば良いかなと思います.
8.PEラインは古くなったら巻き変えよう.
強度が出なくなったラインや長さが短くなったラインを使っていても良いことは無いです.古いラインをずっと使うぐらいなら,早め早めの巻きかえでも良いと思います.
PEラインは高価なものですが,最近は割と安価で良いラインも多いので,個人的にはめちゃくちゃ高い高級PEラインよりも,安価なラインで高品質なものをサイクル良く巻き変えていくのが良いかなと思います.私の知る限りですが,値段が3倍高いからといって3倍長持ちするラインは無いと思いますし,3倍強度があるラインも無いと思います(笑.
私の場合,だいたい,新品を巻く際に600m入れるようにしていて,先をだんだん詰めていって,減ってきたら下巻きを入れます.先を詰める時に10mぐらい切ったものが出ると思いますが,それで強度テストをやってます.
残りが450m〜400mぐらいになってから天地逆転させて使って,300m〜350mぐらいになったら破棄するようにしてます.破棄といっても使いみちはいろいろあるので,とってあるのですが.
これでだいたいヘビーに使っているものは普段の詰め以外にトラブルもあったりするので,半年,トラブル無く,使っているもので1年ぐらいは保ちます.
釣行毎に詰めるので,だいたいですが,破棄する頃には20釣行〜30釣行ぐらい使っている計算になります.
※私が使っているラインはPEジガーULTですが,万人にオススメできるラインではないです・・・.使ってみられる方は自己責任で.ヤフーショッピングでポイントなど色々と活用して,1200mを実質1万ぐらいで買ってます.
9.常に自分のスタイルに疑問を持つ
初心者か初心者じゃないかなんて技術的なことより,誰にでもできる基礎的なことをどれだけまず積み重ねてきたかが重要だと思います.実際1〜5は誰にでもできることだと思います.そういう誰にでもできることをやっていないからいつまでも初心者なんだと思います.
最後に,マインド的な話をすれば,向上心を持つということが脱初心者のために必要だと思います.
自分の釣りはコレで良いのか?と常に疑問を持ち,コレで良いと思える根拠を持って釣りをしたいものです.
ということで,1〜9まで,大物ジギング脱初心者のための必要項目書いてみました.
いかがでしたでしょうか?
俺は全部クリアしてるぜ!って人は,大物が掛かってちゃんと巻ける時に巻けば,多分獲れると思います.掛かるのは運も大事ですからね・・・・釣りに回数行くしか無いです・・・・.
読者の皆様が良い魚と出会えることを心から願っています.
そして,不意なラインブレイクはなるべく避けてほしいものです.
避けられないラインブレイクは当然に存在しますが,避けられたのか避けられなかったのかの判別ができるようになることも,実力の1つかもしれません.
今回は書きませんでしたが,ハリの強度も気にする必要があります.
ラインの強度,ドラグ設定値よりも著しく弱いハリは使わないほうが無難です. 針さえちゃんとしてれば上がった事例も何回も見ました.好みもありますからなんとも言えないですが,簡単に曲がったり折れたりするハリは大物ジギングでは使わないほうが良いと思います.
ハリ強度の測り方については,別記事でいつか書きたいと思いますので,ここでは割愛させていただきます.
でわ.
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