どうもです.
※本記事の内容はあくまで私個人の考えであり,感想であります.これが絶対真実ですべて正しいとは思ってませんので,あくまでご参考までに御覧ください.ラインに対する考え方は十人十色です.
フィッシングファイターズ(ビッグオーシャン)のエアブレイドワイルドエイトというPEがあります.
http://www.fishingfighters.com/airbraidwildeight.html
みなさんご存知でしょうか?
フィッシングファイターズはビッグオーシャンの中のイチブランドみたいなもので,ネイチャーボーズと同じようなものだと思ってもらえればOKかと思います.
HPの謳い文句を転載します.
BORN TO BE WILD!もっと身近にもっと広いフィールドに。ワイルドエイト誕生。オフショア用に開発誕生した。AIR BRAID
ワイルドエイト
バーティカルPEは、その生産工程からスペックまですべてが驚きのレボリューションです。国際特許技術の真空エアブレイド工法により空気の力で編み上げられ、最大設定号数4号で強度MAX76lbに達する驚異的な強度を実現。オフショアでその能力は、あなたの想像を超えるパフォーマンスを実現します。またラインの5色カラーリング工法も革新的です。
0.5号から4号までラインナップがあり,驚異的なのはMAX強度.
0.5号 15.5Lb
0.6号 17.5Lb
0.8号 18.0Lb
1号 22.0Lb
1.2号 24.5Lb
1.5号 30.5Lb
2号 44.0Lb
3号 62.0Lb
4号 76.0Lb
うさんくせぇ!ってのが使う前のインプレッション.
そして,国際特許とか書いてるけど,特許庁の特許に乗ってない気がするんですが・・・.
検索の仕方がマズイのかもしれません.
もし,特許の公開番号をご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい.
一般に強いと言われているSHIMANOのEX8でもPE3号で60Lbライン.
私が使っているPEジガーULT4本組のPE3号で50Lb
スーパーファイヤーラインの3号で45Lbです.
そう考えると,ワイルドエイトの直線強度は破格の強さ.
スペック上はおそらく文字とおり「最強」のPEなのではないでしょうか?
スペック上は・・・・ね.
しかもHPのには,以下の文章
AIR BRAID WILD EIGHTは,日本釣用工業会のJAFS PE糸の標準規格を遵守しています.
深くは説明しませんが,PE糸の標準規格は以下のように定められているようです.
http://www.jaftma.or.jp/standard/pdf/pe.pdf
なので,PE3号と銘打って極端に太くしている.ということは無いと言いたいようです.
とにかく,強い!それを押しているライン.
お値段も超強気.
・・・・
Amazon価格ですが・・・600mで31360円・・・・.
※600mで31360円!!!!!
100mあたり・・・5000円超えの超絶お高いラインです.よつあみのオッズポートより高いんじゃ?シマノのEX8よりも遥かに高いお値段.
ちなみに私のいつも使っているPEジガーULTの3号,色々安くで買っているので100mあたり1000円切ってます・・・・.単価にして5倍以上!
おったまげます.
まぁ,それだけお高いラインなので,すんばらしい性能なんでしょうねぇ.
で・・・・・ツイッターのフォロワーさんが,なかなか強度が出ない.
とおっしゃっていて,私でよかったら手伝いますよと言ってみたところ,このワイルドエイトをご提供いただけました.
40mぐらい使わせてもらったらから・・・・2000円も試験でつかっちゃったな(笑.
フォロワーさんの話では15kg前後で切れるとのこと.
ノットの強度や試験のやり方によっては結構ばらつきがあるので,いつも試験をやっている私にやってみたほしいとのことでした.
ということで,借り物ですが,試験させていただきました.
※私のノットも日々進化しています.ここでご紹介する強度といつまでも同じかどうかはわかりません.
ここで出している強度はあくまで私のノット,私の試験方法での結果です.もっと強度を出す人もいれば,全然強度を出せない人もいると思います.何が大事かと言えば,自分自身のシステム強度です.あなたと私の強度を一緒だと絶対に思わないで下さい.
とりあえず,到着して,観察.
そんな密に編まれてる感じがしないのですが?
で,気になって編み方をチェック.
大体わかりました.
そして・・・・このラインは中に1本違い素材?の線が入っているPEだということも分かりました.
少しだけ切って,中線を取り出したのがこちら
こういう構造です.
さて,本題の試験に移ります.
行った試験はトータルで4回.
試験の様子はツイッターにアップロードしてあります.
1回目は様子見のPRノット.
強度は約17.6kgでした.
ノットミスした気がしていたのでやはり切れてはいけないところで破断.
まぁ,PE3号で私流のノットとしてはまずまずの強度と言った感じ.
2回目はもう少し丁寧に組んだノットですが,1箇所きになるところがあり,またミスった感じのノット.
結果は約19kg.
この2回をやって,色々と忙しく放置していたのですが,ようやくまた試験ができました.
次は完璧に組めたと思ったノット.
強度は約20kgでした.
「PE3号で20kg強度出ますよ.」
といっても信じない人が居ないので,論より証拠.
これではブレイカーとPEの摩擦でノットではなく,ブレイカーと接しているところが高切れしました.
ブレイカーは濡らしていました.
私のノットだと,だいたいコレぐらいが強度なんじゃないかなぁと思います.
次の試験は動画をとっていませんが,同じぐらいの強度が出ました.
PEラインとブレイカーが擦れて切れているので,本来はもう少し強いラインのはずです.
感覚から言えば,21kg〜22kgぐらいの強度はあると思いました.
しかし,このラインは62Lbライン・・・・.強度は約28kgです.
これはMAXだとは言っても,そこそこ近い値になるべきかとも思います.
ちなみにPEジガーULT4本組の3号でも新品時には最近は20kg強度が出るときもありますし, ULT4本組の4号は60Lbラインですが.22kg〜23kgぐらいは簡単に強度出ます.価格のやすいラインでもDUELのX8,よつあみのスーパージグマンX8も3号で20kgぐらいは出ます・・・.
なので,62Lbラインと謳ってありますが,エアブレイドワイルドエイトもPE3号は所詮PE3号だなと言った感じです.他のラインの4号の代替品にはなりえないと感じました.
ということで,他の安いPEと比べて,ダントツで強い!とは個人的には思いませんでした.
安いPEの4倍〜5倍値段しますが,4倍〜5倍長持ちするってことも無ければ4倍〜5倍強いってことも無いなと.
しかし,安いPEの1.1倍ぐらいは強いかもしれません.
その10%程度の向上のために4倍〜5倍お金を払える人にはアリな選択肢だとは思いますが,個人的にはこれを買うぐらいなら安いPEラインを少しでも傷ついたらカットし,すぐ巻き変えて使うほうが断然トラブルは少なく,でかい魚がかかったときにも安心してやり取りできると思いました.
高いライン買ったからもったいない・・・・と思って長いこと巻き換えずにずっと使ってしまいそうです.
前の記事でも書きましたが,ライン,システムは魚釣りの生命線です.
何を重視するか?を人それぞれ違っていいと思いますが,魚を釣り上げることが一応の成功なのでしょうから,魚を釣り上げるためにはどうしたらよいか?考えてみるとおのずと答えは見えてくるのではないでしょうか?
でわ.
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