シマノ | タナトル8 | インプレ | PEライン | 強度試験結果

どうもです.

今日はちょっと前に発売されたシマノのタナトル8のファーストインプレと強度試験結果を書きたいと思います.

タナトルのメーカーURLはこちら

http://fishing.shimano.co.jp/product/goods/5330

※私の用途はもっぱらジギングですので,ジギング目線からのインプレになります.

まずはじめに,シマノのタナトルシリーズ.4本撚と8本撚があります.
同シリーズのマーカー無しバージョンであろうピットブルは4本,8本,12本があります.

ジギングではマーカーありの方が棚がわかって有利なこともあるので,私はマーカーありのラインをもっぱら使っています.

最近メインで使用しているPEラインはサンラインのPEジガーULT4本組で,カヤックの中深海と滅多に行かないライトジギングだけ残り物のパワープロZを使っています.
特にこれらで不満はないので,あえて冒険する必要はないのですが,タナトル8はちょっと冒険してみたくなる要素があったので,買ってみました.

それは・・・・「強度」と「価格」

強度について

普通ブロガーのPEラインのインプレというと,毛羽立ちやすさとか,使用感とか,なんとなくの強度とか,仕様数回で高切れしたから悪いラインだ!とかエアノットができやすいから悪いラインだ!とかそういうことが書かれてあるんですが,個人的には何の役にも立たねぇなぁと思ってます.特にジギングにおいては・・・・.
ラインについてはその取扱いは取扱者の技量によって全然違ってきますしね.
私の場合ですが,本当にダメだな・・・と思ったラインは数種類しかありません・・・.
1つはもう売ってないラインですが.

あと,前にも書いたのですが,私が大物ジギングで大切だと思ってるのは①魚を掛けること,②掛かった魚を取り込むこと.2点のバランスです.

魚を掛けることを優先すると細くなりがち,取り込むことを優先すると太くなりがち.
このバランスが本当に難しくて,特にカンパチやマハタのディープなジギングではその差が如実にあらわれてきます.

人によって,強さの「感覚」は色々なんですが,数値としての「強度」は絶対的にゆるぎません.
 案外,自分のシステム強度を晒してるブロガーやプロアングラーって居ないですよね.
私はまずソコを公開することが大事かなと思います.

新品でコレぐらいの強度がある,1日ちょっと使ってコレぐらいの強度がある.1日ハードにつかってコレぐらいの強度がある・・・.そういった数値の情報から,自分のファイトスタイルにおいて相手に与えることが出来るプレッシャーが決定されるのと考えるので,
強度を知っておくことは重要だと考えます.

さて,タナトル8の話にもどります.

私がまず,着眼したのは強度だと書きました.
ジギングでよく使う,2号と3号に着目します.※カヤックからは2号,船からは3号をメインで使っています.
比較銘柄は適当に選んだ,PEジガーULT4本組,スーパーファイヤーライン,シマノEX8,スパージグマンX8とします.

2号の強度
PEジガーULT4本:35Lb
スーパーファイヤーライン:30Lb
シマノEX8:40Lb
スーパージグマンX8:35Lb
タナトル8:42.8Lb

となっており,あくまで,MAX参考値ですが,タナトル8はEX8すら凌駕しています.

3号の強度
PEジガーULT4本:50Lb
スーパーファイヤーライン:45Lb
シマノEX8:60Lb
スーパージグマンX8:50Lb
タナトル8:54.6Lb


ということで,3号は高級ラインのEX8には及ばないものの,2番手につける強度.

※あくまでメーカー公表のMAX値です.

しかし,これはちょっと試してみたくなる数値ですね.
とはいえ,過度な期待は禁物.
使用原糸もIZANAS(ダイニーマ)ということなので,原糸強度を大きく超えた強度は出せるはずがないんです.

また,メーカーHPには4本撚より8本撚のほうが低伸度であると書いてあります.
これまで一般に,4本のほうが構造緩和が少ないので,低伸度と言われてきました.
これと逆のことが書いてありますが,これが工法の違いなのかどうなのか?についてはよく分かりません.
ただ,低伸度と言われているラインでも実際は結構伸びるなぁと思うラインも多いので,これを明らかにしようと思うと,感覚とか実験をやっていくことになってくるのかなぁと思います.

というわけで,とりあえずカヤック用に2号を300m買ってみました.

買って1発目の強度試験PRノット改で.

一応,動画載せておきます.

丁寧に組んで,自分なりにはほぼ完璧に出来たと思ったノット.
高切れにて破断.ほぼ強度が出せてると思います.

測定結果は・・・15.5kg

結構いい数字だと思います.PEジガーULT(2号)では14kg後半までは出たことありますが,2号では15kg代は一度も出したことがなかったので,驚きました.
最近計測したカヤックで使用しているUSEDの2号,結びたて強度は13.2kgでした.
それよりも強い.(新品だから当たり前という考え方もできますが)

ということで,42.8Lb(19.4kg)がマックスのラインですが,15kg〜16kgぐらいは私のシステムで強度が出せるんじゃなかろうかと思ってます.(もちろん新品のときの話しですが・・・・)

2号でもコレぐらいの強度がでるということで,悪くないですね!
まずは新品でも強度がでないと話にならないですから・・・・.

※PE3号の新品でも15kg出せない人は結構数居ると思います. そういう人はPE2号が細いなんて言えないですよね・・・・.

あとはどれぐらい劣化するかを半年〜1年後ぐらいに書ければなとおもいます.

いっとき使ってみて,強度試験して,低下具合を観察してみようと思います.8本撚ということで,擦れには弱いと思いますから,グンと強度が落ちるようであれば,使用しないほうが無難です.

また,私がジギングラインにおいて重要視するのは,縦と横の水切れです.
せっかくの低伸度でもこれが悪いとあんまり意味ないですしね・・・・.
このあたりも使ってみてインプレしようかとおもってます.

とりあえず素の強度は合格ラインかと.

太さについてですが,他社のラインよりすこーしだけ太いような感覚がありますが,リールに巻いてみた感じ,ほとんど変わらないと思います.
※2.5号よりは圧倒的に細いです.

価格について

ジギングでは1200m巻きを買うことが多いですが,とりあえずカヤックでのライトジギングで重宝している300m巻きの値段で比較したいと思います.

※価格はAmazon調べです.おおよその値段です.

オシア EX8 2号 300m 8000円
PEジガーULT4本 2号 300m  3500円〜4300円
スーパーファイヤーライン(カラード) 2号 300m 4900円
タナトル8 300m 2号 2700円〜3300円

これより安いところを探せばあるとは思いますが,おおよその値段が知れるかなと思います.タナトル8はマーキング,色分けラインの中ではかなり安いです!
8本撚の中ではダントツクラスで安いんじゃないでしょうか?

ラインは超消耗品です.
超消耗品は安いに越したことはありません.

ということで,ファーストインプレッション.
とりあえず,問題なさそうなラインですよ?ということでした.

でわ.

コメント

  1. Unknown より:

    FGノットの解説動画をあげて頂けませんか?
    私はシマノのオシアEX8、3号で平均13.8kg最大で15.5kgが限界です。トータル24時間以上組んでは切りの検証をやっていますが、これ以上強度が上がる気がしません。もっと高い結束強度を目指したいので結ぶ時のコツがあれば教えて下さい。

  2. fortyfive より:

    コメントありがとうございます.
    FGノットは難しいですね・・・私もFGノットでは大した強度は出せないです.私がやってるPRノットなら動画にしてもいいかとは思ってますが,まだまだ発展途上なので,もう少し固まってから記事にしたいなと思っているところです.
    オシアのEX8は使ったことないですが,3号なら新品時は20kg近く強度が出るんじゃないかなぁと思います.

    個人的な結ぶときのコツは丁寧に,あと力の集中部を無くすような工夫をすることですかねぇ・・・.自分もまだまだなので,偉そうなことは何も言えないです.

  3. 匿名 より:

    いつも勉強させてもらっています。私はscノットを常用していますが同じタナトル2号、リーダーはカーボナイロン10号で何度結束しても8~10キロ程度の強度しかだせません。
    PRノットを愛用されているとは思いますが、是非scノットでも強度測定をしていただけませんでしょうか?

  4. fortyfive より:

    scノットは一度も結んだことがないので,自身がありませんが,機会があればやってみたいと思います.個人的には強いノットを選択するのがベターだと思っています.特にジギングでは・・・.キャスティングだとノット抜けも必要なのでバランスが難しいと思います.いつになるか分かりませんが,試してみたら記事にします.

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