どうもです.
※非常に個人的な【感想】を述べる記事です.あくまで私の感覚でありますので,これが全てではないと思います.
ロッドは嗜好品なので,これがいいとかあれがいいとか,人によって何が良いかは違ってくると思います.自分が納得して自分の竿を使っているのであれば,それが一番良いと思います.
よく,どのロッドが良いですか?と聞かれますが,一緒に釣りをしたことがあれば,まだ答えようもありますが,どういう釣りをされるのか分からないので,なんとも言えないです.
重要なのは,自分が今持ってるロッドの特性を自分なりに解釈して理解すること.
あと自分のスタイルについてちゃんと理解することだと思います.
感覚は人によって異なると思うので,あるロッドを硬い竿だと思う人もいれば,柔らかい竿だと思う人もいるでしょう.昔は,店で曲げただけでは何もわからないと思っていましたが,最近は,自分が持ってるロッドのことがよくわかれば,店で曲げたときに釣ってるときのアクション,魚がかかったときのアクションを想像することも出来ると思ってます.
その感覚がわかるようになるためには経験も大事かなと思いますが・・・.
さて,前置きが長くなりました.
私がメインで使っているスローピッチジャーク用のロッドはビートのプロパゲートです.
別にこれじゃないとダメだ!とは思いませんが,愛用している7番なんかは他で代用できない調子,硬さの竿だと思うので,この記事を書いている時点では,他の選択肢は無いかなと思ってます.
ビートのプロパゲートシリーズには40トンの高弾性カーボンを使用したBLXシリーズと,30トンと40トンのコンポジットの無印プロパゲートがあります.トン数についてはいずれもメーカー発表値なので,本当かどうかは分かりません.
BLXシリーズは606-2+,603-5+,506-5を所有してます.
ノーマルシリーズは606-3,606-4,(606-5は昔持っていて紛失),600-7を持っています.
触ったことあるだけでいえば,BLX 606-0+以外はすべて触って曲げたことはあります.
使ってみた体験から,このBLXとノーマルの違いや好みについて書いてみたいと思います.
竿の調子の違い.
ノーマルプロパゲートは少し深めのスローアクション.BLXはノーマルに比べて少し先調子感があると思います.
この調子の違いからくる体感的な違いとしては,正直ノーマルプロパゲートのほうが幅広いジグを扱えます.BLXは尖った性能をしているので,ジグの適正ウェイトのレンジがかなり狭く感じます.BLXのほうが40トンカーボンを使用されているので,高反発にもかかわらず,ティップの返りがイマイチだと感じます.特に〜150mぐらいまでのレンジで使い,私のように超低伸度ラインが好きな人にとってはジグの使える幅,与える事ができるアクションの幅が狭いと感じます.特に低番手では,ノーマルプロパゲート1番手あたりでカバーできる範囲をBLXは1.5番手〜2番手使わないとカバー出来ないような感触すらあります.
個人的には,BLXは使い手をかなり選ぶロッドだと思います.
なので,個人的に,まず最初の1本ということであればノーマルの方を圧倒的にオススメします.いきなりBLXを使ってしまうと,自分の釣りを理解するまでに時間がかかると思います.
前述したとおり,ノーマルはBLXよりもスローなアクションなので,ロッドを曲げてエネルギーを溜めてから,ジグを長い距離持ち上げてから加速させ,飛ばすような動作がやりやすいです.BLXでは適正ウェイトを超えてくると,最後のティップセクションでティップが負けて失速するような動きになり,飛ばすのにコツが要ります.全体的にロッドが負けたようなシャクリ,ティップにジグが吸い付くようなシャクリが好きな人はBLXはかなり良いかと思いますが,それを好む人はどちらかというと中深海の釣りをよくやられる方かもしれません.なので中深海向きのロッドのように思います.ただ,前にも書いたとおり,使える幅が狭い・・・.
感度について
感度の定義は難しいところですが,高弾性カーボン,小径コルクグリップの採用もあり,BLXに分があるように思います.リングもトルザイトを採用していますし(ノーマルもトルザイトモデルはあります),以前書いたノイジーな中の感度があります.
ただし,ノーマルモデルでは感じ取れないほどの変化を超敏感に感じ取れるか?と言われるとそうでもなく,ノーマルモデルもかなりの感度があるロッドだと思っています.
BLXは折れるのか?
BLXは私の観測範囲で言えば,かなり折れてます.使ってる人が少ないのに折ってる人が多いので,折れやすい竿だと思います.40トンカーボンの細身ブランクであのアクション,テーパーなら無理をさせられないのは自明で,無理をさせられない竿だと認識した上で使わないとそういうことになるのかなぁと思っています.特にBLXの506シリーズは無理がさせられない竿なので,十分竿の扱いになれた人,特性を理解できる人が使ったほうが良いと思います.
ノーマルは折れないのか?と言われると分かりません・・・・あまりに周りに使ってる人が居ないので.私は600−7をシャクリで折ったことがあります.この竿しか使ってないんじゃね?ってぐらい酷使していたので,寿命のような気もします.私のシャクリ方も結構無理をするシャクリ方なので.ただ,折れるからダメってわけではなく,この竿は一生使っても良いと思ってるぐらいの竿なので,私はすぐに買い直しました.
という感じです.
コメント
こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
ロッドのインプレ大変興味深く読ませてもらいました。突然ではありますがアドバイスお願いできませんか?
私は現在カヤックにてアカムツを狙って釣りをしています。(それ以外も狙っていますが)今回のインプレを見てビートのロッドの購入を検討しています。ノーマル、プロパゲートの606♯3・♯4どちらを購入してら良いか迷っています。
メインで使っているジグウエイトは180gです。水深は150~250メートルぐらいです。
この程度の情報ではアドバイス出来ないかと心配はしておりますが、カヤックでの使用がメインですので45さんならどうしておられるのか、アドバイス宜しくお願い致します。
どうもです.コメント有難うございます.
まず,私のカヤックアカムツのメインロッドはプロトンの2番です.感度イイです.
スロージャーカー,プロパゲートでいうと3番相当です.
私も180m〜250mぐらいをメインでアカムツやってますが,プロトン2番だとちょっとだけ竿が硬いと感じます.カヤックで出る場合は水面が穏やかなことがおおいので硬くてもなんとかなってます.
180gをメインウェイトで210g〜230gをその水深で使うなら,私ならプロパゲートは2番を使いたいです.アカムツ限定ですが.
一般的には3番が広い範囲で使えるので,ちょっと潮が早くて300g手前ぐらいまでの使用を考えるなら3番かなと思います.あとは釣り方・・・・でしょうか.
ということで,個人的には2番か3番をおすすめです.3番が色々オールマイティだと思います.アカムツだけに特化して柔らかい釣りが好きなら2番推しって感じでしょうか.
4番は荒食い時期の飛ばす釣り向けにはいいと思いますが,その水深とメインジグウェイト的にはかなり硬い部類に入ると思います.
あくまで私の感覚ですが・・・・参考程度にしていただければ.
こんにちは!初めまして!
実はスロージギングに興味を持って
最近始めたのですが、専用ロッドを購入しようとして、プロパゲートを調べていたらこのブログに辿り着きました。
インプレを拝見させて頂きとても詳しく丁寧に分かりやすく書いて頂いていたのでよく分かりました!!
ありがとうございます。
そこで助言を頂きたくてコメント
させて貰いました。
プロパゲートbp606-2を考えています。
使用状況としては、
遊漁船で70〜80m、
ごく稀に90mラインで
マハタ、キジハタ、ウッカリカサゴ
など根魚を狙って130〜200gのジグを使用する感じなのですが
硬い竿が苦手なので
bp606-2番で行けますでしょうか?
宜しければ教えてください!!
メールにて返信させていただいたとおりですが,その条件であれば2番はアリと思います.