上手くなりたい人は絶対必読!釣りにおける無意識のバイアス | 認知バイアス

どうもです.

今日はタイトルのようなことを考えてみたいと思います.
私はブログの中で「多様性は認められるべきと思う」という趣旨の発言をいたるところでしています.それに通じるものでありますし,自分が観測してきた中で,釣りが上手い人はこの無意識のバイアスと上手に付き合っている人が多いように思います.

バイアスってなんや?って話からします.
バイアスってのは「偏見」や「思い込み」,「先入観」のことです.

人間誰しもがバイアスを持っています.

私だって,人間ですから,偏った考え方をしていることは多々あると思っています.間違ったことだって普通に言います.間違うことは仕方のないことです.間違いたくて間違ってるわけではないので・・・・.

まず,一つの壁です.
「人間誰しもバイアスを持っている」ということを認識しているかどうか?これは非常に自己成長にとって大切なことだと思います.

俺に間違いなんかない!俺の理論は完全無欠で正しい!と思っている人ほどそれ以上の成長は望めないと考えるからです.

さて,人間誰しもバイアスを持っているということは,とりあえず,この記事をココまで読んでいただければ,お分かりいただけたかと思います.

次に,どういう種類のバイアスが存在するのか?考えます.
そのバイアスがどういうところで発生しやすいのか?を認識すれば,回避はできなくとも,うまく付き合っていくことが出来るからです.

何度もいいますが,バイアスは大なり小なり人は持ってるものであると思います.
私にはバイアスがない!なんて言うコト自体がまずバイアスかかってると思いますので.

そういう認知バイアスについてのまとめはいくらでも優秀なサイトがあるので,いくらか紹介しておいて,釣りにおけるアルアルにネタを変換して解説してみたいと思います.

Wikipedia 認知バイアス

Nomark-Log

など・・・・.

以下の文章には上記2つからの引用を含む場合があります.

※バイアスを持つということが全て悪ではないと思います.前述したとおり,バイアスは常にある一定量存在しますし,バイアスがあるがゆえに成功できることもあると思うからです.

では,認知バイアスの種類をいくつか紹介してみたいと思います.
※間違ったことも言ってる可能性はありますのでご了承ください.
※似通ったバイアスについては私の認識が間違っている可能性は多分にあります.

自己奉仕バイアス

簡単に言うと,「成功は俺のもの,失敗は他人のせい」ってやつです.
当然,自分自身の力で成功を勝ち取ることだってありますし,他人のせいで失敗することだってあります.ですが,本当にそうなのか?

オフショアジギングによくある,自己奉仕バイアスが「魚が釣れたら釣り人の腕が良かったから,魚が釣れなかったのは船長の腕が悪かったから」これは冗談もあるとは思いますが,釣り界の大御所が言われたりすることもあるので,結構残念に思います.まぁ,大御所まで上り詰める人はバイアスの塊だったりしますから・・・.会社でもよくあるじゃないですか,無能な自己肯定がすごい人ほど上司になる的なね....
もちろん,船長が悪いというケースはあると思いますが,そうじゃないケースだってあるのです.
ケースバイケースで釣れた,釣れなかったの判断を正しくすることが,次回以降の釣行の成長につながると思います.


他にも,釣れなかったらルアーが悪い,竿が悪いなどなど,道具のせいにして釣れないことを正当化しようとするような考え方もこれに当てはまることがあると思います.

確証バイアス

これは都合の悪いことは聞こえない.とか迷信を信じてしまう.とかそういった類のバイアスです.
もっと端的に言えば,自分にとって都合の良くないデータを信じないというものです.
例えば・・・自分が使ってる道具が一番最高!否定的な意見は無視!みたいな感じです.
ブルーヘブンみたいな高いリールが駄目なリールはずない!ブルーヘブンを悪く言うやつはこんな高価なリールを買えないやつのやっかみ!みたい意見はまさにこの確証バイアスに当てはまると思います.

他にも,尊敬するプロアングラーの言葉は鵜呑みにするのに,嫌いなプロアングラーの言葉は無視する・・・といったこともこのバイアスだと思います.問題は誰が言っているかではなく,何を言っているか?のはずです.経験に基づく話などは誰が言っているかは重要だと思いますが,理論に基づく話は,誰が言っても同じはずです.

後知恵バイアス

はい,これは自分が予測不能だった出来事が起きた際にあたかも,その出来事が予見できていて,こうしていれば回避できたと断言するようなバイアスです.
例えば,PE2号で釣りをしていて,ラインブレイクしたとします.そこで「PE2.5号なら100%取り込めていた」などと発言するのは完全にこのバイアスです. 後出しのジャンケンみたいなものですね.そういうならPE2.5号で最初から釣りをしていたら良かったでしょうし,そもそもPE2.5号を使っていては魚がかかったかもわからないわけです.
実際自分の都合のいいように起きた現象を解釈して,あたかもわかっていたことのように講釈を垂れる.これは感心できることはないと思います.

結果が不確かなものには謙虚であるべきだと思います.
ラインブレイクして,今のは20kgはあったとか30kgはあったとか・・・
よく言う人居ますよね.そういうのは獲ってみないと分からない話です.

信念バイアス

これは,「結果が正しければ,過程やその理論も正しい」と思ってしまうバイアスです.
もしくはその逆で,「結果が間違っていれば,その過程や理論も間違っている」というバイアスになります.
例えば,1回のジギング釣行で,あるジグばっかり使っていて,魚が釣れなかったとします.「魚が釣れなかった,だからこのジグは釣れないジグである.」みたいな話です.「魚が釣れなかった.だから自分は腕が悪い」とかもこのバイアスに入ります.正しいのは魚が釣れなかったという結果のみです.その原因については,その日その日で違うでしょうし,何事も断定的に考えるのではなく,多角的に考えたほうが良いと思います.
こういう理論も危ういです.「魚が釣れた,だからこの船長は腕が良い」.もちろんそれが真実のこともありますが,場所が良いだけかもしれません?結果というものはいろいろな要素の上に成り立っているものなので,簡潔に考えることは危ういのではないか?と思います.

ハロー効果

これは見た目がよけりゃイイものだと思う効果です.
イケメン=性格が良い.
と思うのと同じで,例えば,自分の好みのデザインのジグがあったとして,そのジグの性能が他のジグよりよく見えてしまう.という現象がこれにあたります.
実際,見た目と性能や釣果というのは一致しないことも多いですよね?
また,ブサイク=性格が悪いみたいに思うこともハロー効果と言います.
ポジティブなハローなのか,ネガティブなハローなのかの違いです.
自分の好きなメーカーのジグだから絶対いいジグだ! と思うこともこのハロー効果だと思います.本質的にはどのジグか?が重要でありメーカーは完成されたジグの特性とは無関係であると思います.

ダニング=クルーガー効果

簡単に言うと,能力の低い人は自信過剰,能力の高い人は自信過小.というのがこの効果です.
初心者ほどイキるって言えばいいんでしょうか?
初心者ほど,自分の腕に自信を持ってますし,玄人ほど自分の腕に自信をもって無いものです.ただ,超高玄人になってくると,だんだん腕に自信が追いついてきます.
というように,自己評価と実際の実力が釣り合っていないことが多々起きます.
まぁ,能力が低い人は自己評価する能力も低いってことなんでしょう.
釣りにおいては,大してキャスト上手くないのに,俺キャスト上手い!とか周りよりたまたま釣れただけで,俺釣り上手い!と思ってしまうあるある現象がこれに含まれます. 
.....
他にもいろいろなバイアスがあります.
繰り返しになりますが,バイアスとはある一定量は常に存在するものです.自分はバイアスがない!なんて思うこと自体がバイアスかかってます(笑.なので,こいつとは上手く付き合っていく必要があります.
バイアスを種類分けして,どういうときにそのバイアスが出やすいか?
それを認識するだけでも,また1つ考え方が変わって良いと思います.

自分の考え方をちょっと客観的に見てみることも大事だと思います.


釣りにおいて,人類はその深淵の1%も解明していないと私は思っています.
自然は不思議で,予測が難しいです.だからこそ魚がつれたときには嬉しいです.
楽しむ気持ちは忘れずに,考えを凝り固まらせることなく,柔軟にありたいものです.

他のバイアス,気になる人はいろいろ調べてみてください.
でわ. 

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