どうもです.
この日は珍しく外洋が凪とのことで,カヤック行ってきました.
11月上旬の釣行記になります.
ここ最近ハマっている海域.
普段のカヤック釣りでは行く海域をバラつかせて,同じ海域は半年に1回.
多くても3ヶ月に1回ぐらいしか行かないのですが,同じ海域に足繁く通ってちゃんとポイントを把握し,シーズナルパターンを掴むということも大事かなと思います.
ただ,同じ出艇場所でも出艇毎に同じポイントしか打たないのは問題で,できれば,常に開拓精神を持ってやっていきたいと思ってます.
で,今回は,昼前までちょっと吹く予報,昼からは風3m未満のベタ凪.
とのことだったので,お昼ちょっとまえぐらいに到着して出艇しました.
釣りができる時間は4時間〜5時間といった感じ.
大潮のこの場所は流れが早くなることも多く,潮波も立つことから,潮波の立たないエリアに的を絞って釣行です.
※いくつかまえの記事で大型にヤラれたのは潮波が立つエリアなので,小潮でよっぽど凪ではないと入れません.
かるーく腕ならしにアカハタと遊んでもらおうと出艇場所近くをうろちょろしてジギングをやりますが・・・・無反応.
アカハタ鉄板ポイントもダメ.
水温を見ると,ここ一週間ぐらいで2度ほど下がっています.
どうやら冷たい水海が入ってきたようですね.
鹿児島の外洋は本土側とはいえ,黒潮とその分流の影響を受けて,冷たい水塊や温かい水塊が定期的に入れ替わることがあります.
だいたい冷たい潮がいきなり入った場合,活性が下がることが多いです.
魚は人間と違って自分で体温をコントロールできない変温動物なので,水温の変化=体温の変化となります.魚にとっての1度の水温変化は人間の感覚に換算すると10度の変化に等しい.というような記事を見たことがあります.一応,大学の人が言っていたんですが,嘘かマコトかは分かりません.
まぁ,とにかく,水温が急激に下がることは居心地が悪くなるわけです.
下がったまま安定してくると,慣れてくるのか活性もよくなる傾向にあると思います.
「変化」がダメなのであって,水温自体は十分に温かいです.
さて,話が逸れました.
この日は浅場にあれだけいたベイトが忽然と姿を消していたことからも,浅いところで何かよくないことがあるんだろうなぁと推察しました.
しかし,浅場の開拓も進めたかったので,ランガンしていると,サイドビューに面白そうなものが写ったので行ってみたら・・・・20mから9mまで駆け上がる瀬でした.
瀬の大きさは15m四方ぐらい.四方が絶壁のように落ちています.
ここ,いいタイミングで入ったら絶対面白い!と思いましたが,今回は潮も無くノーヒット.
この日は透明度も抜群によくて,瀬のトップがカヤックから見えていました.
なかなか幽玄な雰囲気がありました.
で,なかなか潮も流れません.
あちこち走り回ってみますが,全くと言ってよいほどまともな反応がアリません.
実績のポイントでつまみ食い・・・と思ったらヒットしますが即バレ.が2回.
喰いが浅いようです.ある程度やりとりしてバレるのはやりとりがまずいということもあるかもしれませんが,かかって即バレは掛かりどころが悪かったと諦めることも大事だと思います.もちろんフックセッティングやジグのアクションを疑うことは大事ですが.
ちなみに相手はおそらくオジサンです(笑.
2時間半ほど浅場で粘りましたが,これは見切ったほうが良いだろうと思って深場を開拓に.
QuickDrawContourで常に地形図を記録しているのでまだ走ったこと無い場所は一目瞭然です.
とりあえず,適当に走ってみます.
サイドビューと魚探,地図のモードで走っていると・・・.
何やらアヤシイモヤ.
その周辺を探索すると,等深線図には乗ってない瀬がありました.
水路協会発表の1m毎の等深線図がよく出回っていますが,半分は当てになりますが,乗ってない小さな瀬も沢山有るので,そういう瀬を見つけるのが楽しいですね.
ここはベイトも付いていて,ちょっとだけ雰囲気あります.
ぐるぐるまわってベイトの位置を確認し,地形を確認し,流します・・・.が食ってきません.
潮がタルいからでしょうか?
もうすぐ潮どまりのタイミングなので,いいポイントだと思うのですが.
とりあえず,数流しして反応なし.
見切ってさらに開拓します.
そういえば,前走ってた時にサイドビューに面白そうなところが写ったなとおもってその周辺へ.ちょっとだけ深場です.
その周辺を走っているとサイドビューからアヤシイ場所っぽい雰囲気がムンムン伝わってきます.
このあたりに何かあるかな?という場所でポコンとトンガリ山状の瀬が出現.
瀬の大きさは幅25m,高さ6mほどです.
ココやろ.と思ってマークを打って,潮上から瀬のキワを通るように流します.
ちなみにベイトの反応は薄いので,底物狙いです.
着底後,早巻きを入れずにじっくり誘います.
底から3巻き上げてフォールさせようとしたところでジグが停止!
あわせを入れると,ずっしりした感じの首振り.
お.本命?と思ってゴリ巻き.ドラグは1mmも出ないので,大したサイズではないですが,サイズのわりに巻が重めです.
こういう重い感じなのは,スレか,もしくは口の大きい魚,投影面積の大きい魚です.
例えばハタ類,マトウダイ,エビスダイなど・・・.
で,上がってきたのはホウキハタ!
サイズは4kg弱の大したサイズではないですが,今日初めての魚がこいつだったのでかなり嬉しかったです.やっぱり狙って落として食わせる.これが成立した時の喜びはひとしおですね.
格好いいです.
鍋の季節に良い魚.
ハタは英語でGrouper(グルーパー)というように,複数匹で群れる傾向にあります.
単体で行動していることは少ないように思います.なので,この瀬にはあと何匹かホウキハタが居る可能性が非常に高いです.
他のハタもそうですが,キジハタならキジハタで群れている瀬があり,ベイトにつかないタイプのオオモンハタはオオモンハタで,アザハタはアザハタで,マハタはマハタで・・・クエはクエで・・・それぞれ縄張りを持って,自分たちの瀬を持っている傾向にあると思ってます.
1匹釣れたからもう1匹釣りたい.という感情はもうかなり昔に湧かなくなりました.
ハタの特性から,もう1流ししたらまたハタが釣れるかもしれないけど,1匹釣らせてもらったので,このポイントこの1流しで後にすることにしました.大きい瀬ならいざしらず,25m程度の瀬です.数も限られているはずです.
で,移動.
今日はこのハタ1匹で十分に満足したので,もうあがろうかな?と思いましたが,せっかく出てきているので,また行ったこと無いポイントを探しに行くことに.
次のポイントも等深線では瀬があるようなところではないですが,数個,瀬が連なっているような場所を発見しました.サイドビュー恐るべしです.
ここはベイトの反応も結構出ていて,青物も付いてそうな反応がチラホラ.
感覚的にこういう反応はヒラスなことが多いです.
1流し目・・・本命の反応に入れる前にキワを流してみます.
着底ヒットですが,小さい・・・・.
正体はオジサン.
着底ヒットはしょうがないということで,本命ポイントを流し返します.
青物狙いのジャークで根切り10回からのしゃくりあげ,フォールも織り交ぜながら・・・.
底から合計で20回ほど巻いたレンジでフォールしないジグ停止するアタリ.
あわせてから数巻きはスイスイあがってきましたが,一回首を振られたタイミングでどうやらボディにもハリがかりしてしまったらしくずしり重い引きに・・・.そのあとの首振りで口にかかっていたハリがはずれてスレがかりに・・・・.
スレがかりになった途端に走り出します.
たいしたことないサイズでもスレがかりを止めるのはなかなかに難しいです.
15mほど出され,底付近の攻防.
なんとか制して,上がってきますが,あがってくるときもスレなので重い重い・・・.
口にかかってたら10kg級の重さなのに・・・.
スレならあがってきたのはこのサイズ.
3kgちょっとのヒラゴでした.まだまだ痩せてますね.
それでもスレだったせいもあり引いてくれて楽しかったです.
ヒラマサの痩せてる時の一瞬のスピードはカンパチ並に感じます.走りがカンパチほど持続しないですが,楽しいターゲットですね.
ハタもヒラゴも釣れてもうあがろう・・・と思って出艇場所へカヤックを向け走っていると,途中でこれまた良さげが瀬を発見.
1流しだけやってみると,良型のイラが釣れました.
イラ,煮付けにすると結構美味いんですよね.
全く癖のない白身です.
ちなみに,沖縄の高級魚,シロクラベラ(マクブ)もこのイラ属に属する魚です.
内蔵も飛び出ていたのでキープしました.
ということで,流石にもうこれ以上釣っても食いきれないので,はやあがりです.
狙いのサイズではないですが,狙った魚が釣れて,非常に楽しかった釣行になりました.
また,この海域の深場のほう(といってもカヤックにとっての深場ですが・・・)には等深線に乗ってない小さな瀬が沢山ありそうだなということも分かりました.
まだまだこれから開拓しがいのある海域だということが分かり,またワクワクできそうです.
釣果:ホウキハタ,ヒラゴ,オジサン,イラ
でわ.
次回予告:Garmin魚探 ソナーレコーディングの活用法 今日更新した記事内の海底地形も出します.
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