
どうも.
またボチボチ記事更新していきたいと思います.
実は私は3年以上前にカヤックからゴムボートへ乗り換え,現在はゴムボでの釣行がメインとなっています.
ブログではこれまであまりゴムボート釣行記を書いてきませんでしたが,出船回数はもう100日超え.カヤックは2014年から約7年間使用し,釣行回数はおよそ150回ほど経験しました.
今回は,カヤックもゴムボートも延べ10年超で250回以上釣行してきた私が,釣り人目線で両者のメリット・デメリットを徹底比較します!※ゴムじゃないプラボートはカヤックに毛が生えた程度の安定性しかないぐらいに思ってOKと思います.ここであくまでゴムボとの比較です.
✅ 釣り用カヤック or ゴムボート,どちらを買おうか悩んでいる
✅ どちらが安全?どちらがコスパいい?
✅ 実際の使い勝手は?
こうした疑問を持つ方の参考になれば幸いです.めちゃくちゃ当たり前やん!みたいなことしか書いてないかもしれませんが,とりあえず,復帰記事としてはこんなもんで・・・.
使用していたカヤックとゴムボートの紹介
カヤック:フィールフリー MOKEN10L
- シットオントップ型・ポリエチレン製
- 約10フィート,安定性重視のフィッシングカヤック
- モーター化してSP-1(1馬力)を搭載
- 手漕ぎ巡航:2.5〜4ノット
- 船外機巡航:4〜5ノット弱
ショートな安定性のあるカヤックですが,鈍足って感じです.
ゴムボート:ジョイクラフト JES-326 + マーキュリー 2馬力
- 予備検査付き(最大9.8馬力対応)
- 購入当時セット価格:ゴムボ本体+ランチングホイール等で約23万円(近年かなり値上がり中)
- 船外機:2ストロークマーキュリー2馬力(実質3.3馬力ベース)購入時:9万円
5年以内での買い替えを考えていたので,とりあえずPVC製で信頼性のあるメーカー製,船外機はメンテナンス製のしやすさと置き方への制約がない,パンチのある2stをチョイス.このあたり詳しくはまた記事にしてもいいと思ってます.艤装も含めて.
カヤックとゴムボートを徹底比較【8項目で評価】
ここからは実釣250回超の経験から,釣り用途でのリアルな使用感を比較していきます.
① 共通必要品(初期投資の前提)
カヤックでもゴムボートでも,釣りに本格参戦するなら共通で必要になる装備があります.
- ライフジャケット(PFD):1〜3万円
- 釣り竿・リール:数万円〜10万円以上
- 魚探:数万円〜数十万円(最新モデルは高額)
- その他艤装品:数万円〜(ロッドホルダー,魚探架台など)
本体以外に最低10万円前後,上を見れば50万〜100万超えも普通にありえます.
② 本体導入費用
カヤック
- 安価モデル:10万円前後〜
- 高性能足漕ぎ:30万〜55万
- モーター化費用:モーター+艤装5〜10万円程度
私のMOKEN10Lは10万円台,モーター化も合わせて合計20万円以下でした.
ゴムボート
- JES-326 HSセット:約24万円(購入当時価格)
- 船外機:マーキュリー2馬力 約9万円
- 合計導入費:約33万円
※現在はインフレで合計44万前後まで高騰中
③ 準備・片付け時間
カヤック
- 出艇準備:15分程度
- 片付け:20分未満
ゴムボート
- 出艇準備:40分程度
- 片付け:50〜60分
ゴムボは膨らませる工程がある分,どうしても手間がかかります.
ただし軽装備+慣れれば30分台まで短縮は可能.という印象
④ 安全性
これはゴムボートが圧倒的優位です.
カヤックは転覆リスクが常にあります.安定性の高い艇でも重心が高いため,少しバランスを崩すだけで転覆の可能性が出てきます.私は幸い転覆経験はありませんが,ヒヤッとした場面は何度かありました.
ゴムボートは空気室が複数あり,非常に浮力が高いため転覆リスクは極めて低いです.沈まない構造と言っても良いほど.予備検査がついている高馬力を載せられるゴムボは1気室死んでも航行できる安全性があります.また,ゴムボの場合はないでいれば立ってジグをしゃくることも可能ぐらいの安定性あります.ただし,無理な海況で出れば危険なのはどちらも同じ.常に海況判断は最重要です.
⑤ 出艇ポイントの自由度
カヤック
- どこからでも出艇可能(浜・ゴロタ・スロープなど)
- 軽さが最大の強み
- 一人でも自由に運べる
ゴムボート
- 基本は浜・スロープ出艇が中心
- ゴロタ浜は出しにくい
- スロープ利用時は漁協・自治体との事前確認が必要
スロープ利用の「ローカルルール問題」は事前調査が大切.漁協や地元の方との良好な関係作りも重要です.
私の暮らす鹿児島県では,ゴムボでも出せるところがちょこちょこありますので,相問題にはなっていませんが,地域性はかなりあると思います.
⑥ 保管性・積載性
カヤック
- 長尺の艇保管場所が必要
- 紫外線・劣化対策が重要
- 屋外保管時はカバー推奨
ゴムボート
- 空気を抜けば収納性抜群
- 室内保管も可能(物置・クローゼット)
- 毎回膨らませる作業は手間
- トレーラー活用で運用負担大幅軽減可
マンション住まいならゴムボ有利かなという印象,庭付き一戸建てならカヤックも十分選択肢です.
私はカヤックは1LDKのアパートでしたが,1階に住んでいることもあり,家の中まで入れてました.ショートめなカヤックにしたというのはこの家の中まで搬入できるサイズを検証した結果ともいえます・・・.ゴムボは比較的小さくなるので,保管場所はカヤックほど気を使いませんが,結構重たいです.
⑦ 積載量
カヤック
- 釣具1人分+α(食糧など)が限界
- 小型クーラー・魚探・ロッド数本まで
自分は,クーラーは20L程度までのものを積むようにしていました.
ゴムボート
- 圧倒的積載力
- 100L大型クーラー・予備燃料・バッテリー・アンカー各種も余裕
- 2人乗船も可能
ゴムボはそもそも釣りをしないなら搭乗定員が4人とかなので,圧倒的に荷物が乗ります.100Lのクーラーボックスを載せて釣りに行ったこともありますが余裕でした.いつもは80Lのクーラーボックスを積むようにしています.クーラーパンパンに魚釣れると80Lが1人で持てるほぼ限界です.
⑧ メンテナンス性・耐久性
カヤック
- 基本は水洗い&カバー保管
- 紫外線・劣化対策で10年以上使用可能
- 穴開け艤装したりした場合は金属腐食だけ注意,シート留め具などの錆劣化は仕方なし.
ゴムボート
- エア漏れ点検・補修もたまに必要
- エンジンは定期整備(キャブ清掃・インペラ交換など)
- きちんと見れば10年以上使う人も多い
ゴムボは多少手間がかかりますが,整備好きにはむしろ楽しい部分でもあります.
船外機等のメカに強くない人には著しくおすすめできません.
自分も何度か海上でトラブルくらってます(また今度まとめます)が,すべてその場で現場復帰して帰ってきてます.メカに強くない人だとパニックになって最悪海保です.近年ゴムボートの漂流トラブル増えているようです.自信がない人は手漕ぎで帰港可能な風と距離までしか出ない.ぐらいの感覚が大事です.
【結論まとめ】カヤック向きの人,ゴムボート向きの人
項目 | カヤック | ゴムボート |
---|---|---|
初期費用 | ◎安い | △高め |
準備片付け | ◎楽 | △手間 |
安全性 | △不安あり | ◎高い |
積載量 | △制限あり | ◎圧倒的 |
機動力 | △人力依存 | ◎エンジン |
出艇自由度 | ◎広い | △制限あり |
保管性 | △保管場所次第 | ◎コンパクト収納 |
メンテナンス | ◎楽 | △手間はある |
✅ 手軽さ・気軽さ重視ならカヤック
✅ 安全性・積載力・機動力重視ならゴムボート
以上,ゴムボートとカヤック釣りの比較でした!
どちらにも魅力がありますが,釣行スタイルによって選択肢は大きく変わります.
導入を迷っている方の参考になれば幸いです!
自分としては乗り換えて大正解でした.
特に,安全性と積載製,機動力.圧倒的にカヤックに優ってる部分なので,これらが欲しかった自分としては他を犠牲にしてでも手に入れて良かったと思ってます.
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